2009年05月07日

●自分がどのタイプに属するかを判定する

 前回の50の質問は、それぞれ次の10のタイプに対応しています。
自分がチェックを入れた項目がどのタイプに属するかを調べて、自分が
どのタイプであるかを決めること――それが最初にやることです。
――――――――――――――――――――――――――――――――
1〜 3  あきらめタイプ/太る体質だからしようがない
4〜 9  食事の習慣が原因タイプ/朝食抜きや夜食は当たり前
10〜14  食べぐせタイプ/早食い・ながら食い・ドカ食いをす

15〜19  間食タイプ/お腹がすいていないのに食べる
20〜24  胃拡張タイプ/満腹感がマヒしている
25〜30  性格・考え方に問題があるタイプ/ダイエットはいつ
も挫折
31〜36  高カロリーの食事をするタイプ/食べ物の好みが原因
37〜41  もったいないタイプ/残すくらいなら食べてしまおう
42〜46  ルーズタイプ/行動パターンに太るリスクがある
47〜50  運動不足タイプ/体を動かすのが大の苦手
岡部正著、『奇跡のホルモン「アディポネクチン」――メタボリック
シンドローム、がんも撃退する』        ――講談社α新書
――――――――――――――――――――――――――――――――

●10のタイプの特徴を明らかになる

 岡部正先生の分類した10のタイプを次のように名前を整理して、そ
れぞれについて説明します。
――――――――――――――――――――――――――――――――
          1.「あきらめタイプ」
          2.「食事習慣タイプ」
          3.「食べぐせタイプ」
          4.「間  食タイプ」
          5.「胃拡張 タイプ」
          6.「性格問題タイプ」
          7.「美食志向タイプ」
          8.「残飯処理タイプ」
          9.「ルーズなタイプ」
         10.「運動不足タイプ」
――――――――――――――――――――――――――――――――
 第1は「あきらめタイプ」です。
 肥満を自分の体質のせいにして、何もしないタイプです。太りやすい
遺伝子はありますが、その影響は30%程度であり、70%は生活習慣
が原因です。
 第2は「食事習慣タイプ」です。
 ここで習慣とは「夜食」をとるという習慣です。夜食は肥満に向かう
超特急列車です。この悪い食事習慣はすぐやめるべきです。
 第3は「食べぐせタイプ」です。
 「早食い」「ながら食い」「ドカ食い」の3つは、確実に肥満になる
食べぐせです。こういう食べぐせのある人はやめるよう努力してくださ
い。
 第4は「間食タイプ」です。
 食事と食事の間の間食――これが肥満の原因になります。空腹でもな
いのに習慣で食べていないでしょうか。
 第5は「胃拡張タイプ」です。
 胃拡張というのは、たくさん食べて胃に食べ物が詰まった感じになら
ないと脳の満腹中枢が満足しないことをいうのです。腹八分目を実行し
ましょう。
 第6は「性格問題タイプ」です。
 自分に甘いタイプと厳し過ぎるタイプ――どちらのタイプも途中で中
断してしまう可能性が高いのです。肩の力を抜いて取り組むことです。
第7は「美食志向タイプ」です。
 天ぷら、中華料理、甘いもの、ケーキなどの高カロリーなものが好き
なタイプは、しばらくこの種の食べ物を控える必要があります。
第8は「残飯処理タイプ」です。
 食べ物が残ったとき捨てられないので、無理して食べてしまう人がい
ます。年配者や主婦などに多いタイプです。
 第9は「ルーズなタイプ」です。
 いつもルーズな服装を着ている人がいます。自分の体型に合わせて着
る物を選んでいるといつのまにか太ってしまいます。
 第10は「運動不足タイプ」です。
 運動不足は消費カロリーが少なく、また基礎代謝が多い筋肉の衰えを
招くので太りやすくなります。したがって、運動量を増やすことです。
 肥満の人にアンケートでその原因を聞くと、その90%の人が「意志
が弱いから」と答えています。しかし、悪い食事習慣を改善できないこ
とを「意志が弱いから」の一言で済ますのは問題があります。もっと明
確な動機のようなものが必要です。その動機になり得るものが「アディ
ポネクチンが少ない」というのがあります。アディポネクチンが少ない
と病気になりやすいのです。したがって、肥満を解消してアディポネク
チンを増やすのです。      
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2009年05月14日

●なぜ、「太ったライオン」はいないのか

 前回、「早食い」「ながら食い」「ドカ食い」の3つは、確実に肥満
になる食べぐせであると述べました。確かに「ドカ食い」が肥満になる
ということは理解できますが、「早食い」や「ながら食い」は、なぜ肥
満になるのでしょうか。これについて考えてみましょう。
 動物の食欲は、脳の中にある「視床下部」というところでコントロー
ルされているのです。そこには「満腹中枢」というものがあり、お腹が
空いたら「食べよ」という指令を出し、満腹になったら「やめよ」とい
う指令を出して、食べる、食べないをコントロールしているのです。
 太ったライオンはいないといわれます。どうしてでしょうか。
 ライオンはお腹が空くとシマウマを襲いますが、満腹のときはたとえ
目の前をシマウマが通っても見向きもしないのです。また、シマウマを
食べているときでも満腹になったと感ずると、肉を残して立ち去るので
す。ですから、太ったライオンはいないのです。それは「視床下部」に
よって食欲がコントロールされているからです。
 しかし、人間の食欲は、「視床下部」の上部にある大脳によって左右
されるのです。この大脳は余計なことをするのです。食事をした後で「視
床下部」が満腹のサインを出しても、目の前においしいものが置かれる
と、大脳は「食べてみたい」という指令を出すのです。そうすると人間
はつい食べてしまう人が多いのです。これは食欲と食事のゆがみである
といえます。
 「早食い」の人は、「視床下部」で満腹中枢が満腹のサインを出す前
に食べてしまうので、食べ過ぎになってしまうのです。また、「ながら
食い」――例えば本を読みながら食べるような場合、脳が本を読む方に
行ってしまっているので、満腹中枢が正しいサインを出せなくなって、
つい食べ過ぎてしまうことになるのです。
 「早食い」を避けるということは「ゆっくり食べる」ということです。
ゆっくり食べると、満腹中枢は正常なサインを出せるのですが、それだ
けではなくもっと大事なことがあるのです。
 それは何よりも食べ物が胃や腸で消化吸収されることです。そのため
には約20分はかかるのです。したがって、20分以内に食事を済まし
てしまうと、満腹感が得られず、つい余計に食べてしまうことになりま
す。
 岡部正医師は、「ゆっくり食べることに役立つ食べ方」として、次の
ヒントを提供してくれています。
――――――――――――――――――――――――――――――――
 1.トーストは一度に2枚焼かず、1枚食べてから必要ならもう1枚
   焼く
 2.噛んでいる間は箸を下に置く
 3.テーブルマナーをきちんと守って食べること
 4.ご飯をおかわりしたいときは5分待つ
 5.食事の途中で中休みを入れる
 6.肉はスペアリブ、魚は焼き魚など骨付きで食べる
 岡部正著、『奇跡のホルモン「アディポネクチン」――メタボリック
 シンドローム、がんも撃退する』       ――講談社α新書
――――――――――――――――――――――――――――――――

●合理的で規律のある食事がアディポネクチンを増やす

 朝食は抜かないようにするべきです。それは、朝食が1日のスタート
にあたり、エネルギーを補給する役割を持っているからです。もし、朝
食を抜くと、脳の栄養不足と体のエネルギー不足を招き、ガソリン不足
で車を走らせるようなことになってしまうからです。朝食の基本原則は
次の通りです。
――――――――――――――――――――――――――――――――
     糖質 + たんばく質 + ビタミンとミネラル類
――――――――――――――――――――――――――――――――
 最優先すべきは「糖質(炭水化物)」です。ご飯やパンなどがそれに
該当します。糖質はたんぱく質や脂質に比べて消化・吸収が良く、エネ
ルギー源として即効性があるのです。
 「たんぱく質」は体温を上げる効果が「糖質」の約3倍、脂質の約5
倍もあるのです。肉、魚、卵、大豆製品などを「糖質」にプラスして食
べるようにすべきです。
 「ビタミンとミネラル類」は、「糖質」と「たんぱく質」の働きを十
分発揮させる働きをします。ミネラル類は、野菜、海藻、果物などに多
く含まれているのです。何はともあれ朝食は抜かないことが大切です。
 岡部医師は、昼食は麺類や丼物、カレーライスのような単品料理はで
きるだけ避けて、おかずの多い定食を食べるよう勧めています。
 夕食のメインは、魚、肉、大豆製品などのたんぱく質です。魚は白身
魚、肉は赤身の肉、大豆製品には豆腐を岡部医師は勧めています。揚げ
物などの脂っこい料理はできるだけ控えめにして、夕食はさっぱりとし
た和食にすることが大切です。あまりこってりした夕食を採ると、胃に
負担がかかり、朝食が採れなくなることがあります。
 以上のような食事を心がけることによって、内臓に余計な脂肪がつか
ず、アディポチクチンを増やすことにつながるのです。        
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2009年05月21日

●「西洋医学」と「漢方医学」の違い

 今回から「漢方医学」をテーマとして取り上げます。参考書として、
次の書籍をベースとして書いていきます。
――――――――――――――――――――――――――――――――
              丁 宗鐡著/講談社+α新書
   『医者を信じると病気になる/「常識」破りの養生法』
――――――――――――――――――――――――――――――――
 「西洋医学」と「漢方医学」――これら2つの医学は、ともに病気を
治して人を健康にする医療ですが、病気に対するアプローチが違うので
す。
 西洋医学は、特定の病気を治療することに重点を置き、病変部や関連
症状に効く治療が行われ、薬が投与されます。したがって、同じ病気で
あると判断されると、同じ治療・投薬が行われます。
 これに対して「漢方医学」はひとりひとりの患者を「ひとりの病める
人間」――身体の調子の良くない人間としてとらえて、それぞれの体質
に合わせて治療や投薬を行うのです。したがって、同じ症状や病気であ
っても、人によって治療や投薬は異なることはあり得るのです。このよ
うに、西洋医学と漢方医学の違いについては、次のようにいわれている
のです。
――――――――――――――――――――――――――――――――
   西洋医学は「病気」を治し、漢方医学は「病人」を治す
――――――――――――――――――――――――――――――――
 漢方医学には「未病」という概念があります。「未病」とは、病気の
ような明確な異常があらわれていなくても、体内バランスに何らかの乱
れを認めたときは「未病」として対応するのです。昔の漢方の原典には、
次の名言が書かれています。
――――――――――――――――――――――――――――――――
          上工(名医)は未病を治す
――――――――――――――――――――――――――――――――
 つまり、本格的な病気になる前に、病気のもとを治療して治してしま
うのです。これこそ本当の名医であるといえます。心を含めた体内バラ
ンスを調和させ、自然とも調和した真の健康を実現しようとしているの
です。なお、西洋医学にはこういう未病の考え方はないのです。

●人間の体質――8つの「証」

 最近西洋医学では「オーダーメイド医療」の研究が行われています。
「オーダーメイド医療」というのは、人間ひとりひとりのDNAの配列
を読み取った上で、患者個人に最も適した治療方法を考えていくもので
すが、これは基本的には漢方医学の考え方に通じるものです。
 漢方の基本的な概念に「証」というものがあります。「証」は、漢方
医学の治療指針となるべくものです。丁宗鐡先生は「証」について次の
ように述べています。人間の体力や病状によって証は分けられ、次の8
つに分類されます。
――――――――――――――――――――――――――――――――
 証は漢方で診断を行う際の基準となるもので、簡単に言うと、人間の
体質を表します。――――――――――――――――
        1.虚証        5.寒証
        2.実証        6.熱証
        3.隠証        7.表証
        4.陽証        8.裏証
        ――――――――――――――――
                  丁 宗鐡著/講談社+α新書
       『医者を信じると病気になる/「常識」破りの養生法』
――――――――――――――――――――――――――――――――
 漢方医学では、患者ひとりひとりの「体質」、すなわち「証」――虚
証と実証に合わせて薬を処方するのです。虚証と実証――漢方では基本
的に人間をこの2つのタイプに分けて対応しています。
 丁宗鐡先生は、虚証と実証のそれぞれのタイプを次のように表現して
いるのです。これを見ると、実証の方は魅力的に見えるのに対し、虚証
の方は頼りなく、良くないイメージに見えます。
――――――――――――――――――――――――――――――――
   ≪実証タイプ≫         ≪虚証タイプ≫
    1.体力にむ自信がある     1.体力がない
    2.元気がある         2.疲れやすい
    3.無理がきく         3.色が細い
    4.食欲旺盛          4.感染症に弱い
    5.徹夜は平気         5.徹夜は無理
                  丁 宗鐡著/講談社+α新書
      『医者を信じると病気になる/「常識」破りの養生法』
――――――――――――――――――――――――――――――――
 人生における生き方という側面から考えたとき、実証は太く短く、虚
証は細く長くとなるのです。衣食住が足りた環境では、総じて実証は短
命、虚証は長命となります。       ―― [漢方医学/01]
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2009年05月28日

●あなたは「実証」か「虚証」か

 漢方医学では、「実証タイプ」と「虚証タイプ」に分けています。実
は、これら2つのタイプはどちらも「未病」であり、健康的な状態では
ないのです。一番望ましいのは、2つのタイプの中間にあたる「中庸」
なのです。
 次の21の項目にチェックを入れてください。自分のタイプがわかり
ます。
――――――――――――――――――――――――――――――――
    Q           A       B
  1.体形は?        □筋肉質    □痩せ、水太り
  2.顔の色つやは?     □よい     □青白い
  3.顔の左右のバランスは? □対称     □非対称
  4.体力は?        □ある     □ない
  5.声は?         □大きく力強い □小さく弱々しい
  6.血圧は?        □高め     □低め
  7.脈は?         □力強い    □弱々しい
  8.食欲は?        □旺盛 早食い □細い 遅食い
  9.体の異変には敏感?   □気付かない  □すくに気づく
 10.健康に自信は?     □ある     □ない
 11.疲労の回復力は?    □早い     □遅い
 12.睡眠時間は?      □短くて大丈夫 □短いと調子悪い
 13.冷たい飲み物は?    □好む     □苦手
 14.消化吸収力は?     □強い     □弱い
 15.風邪は?        □ひきにくい  □ひきやすい
 16.生活のリズムは?    □不規則    □規則的
 17.手足の冷えは?     □ある     □ない
 18.服装は?        □薄着を好む  □厚着を好む
 19.行動や交際範囲は    □広い     □狭い
 20.季節の変わり目は?   □体調不変   □体調に乱れ
 21.スポーツは?      □好む     □好まない
                   丁 宗鐡著/講談社+α新書
        『医者を信じると病気になる/「常識」破りの養生法』
――――――――――――――――――――――――――――――――
 判定はチェックの数によって、次のように行います。自分のタイプを
判定してください。しかし、このテストによって明確にタイプが決まる
のではなく、その傾向がわかる程度であると考えてください。
――――――――――――――――――――――――――――――――
  Aのチェック   11個以上 ・・・・・ 実証の傾向
  Aのチェック   16個以上 ・・・・・ 実証に傾いた未病
  Bのチェック   11個以上 ・・・・・ 虚証の傾向
  Bのチェック   16個以上 ・・・・・ 虚証に傾いた未病
  A/Bにチェック 10個以下 ・・・・・ 中庸の状態
――――――――――――――――――――――――――――――――

●「実証」と「虚証」はどう違うか

 漢方における「実証」と「虚証」の概念は、かなりわかりにくい概念
です。丁 宗鐡先生は、「実証」と「虚証」について次のように述べて
います。
――――――――――――――――――――――――――――――――
 プロとして活躍しているスポーツ選手は、そのはとんどが実証です。
実証の人というのは人生のピークを20〜30代で迎えます。総じて
 寿命は短く、まさに夏の夜の花火のような人生と言えます。人生の
ピークを過ぎた後は、病気とのつきあいが始まります。中年以降は騙
し騙し、耐用年数の切れた体をどう使うかということがポイントにな
ってきます。一方、虚証の人が人生のピークを迎えるのは40歳以降
です。虚証の人には20代くらいまでは何をやってもうだつの上がら
ないといった感じの人が多く、50歳、60歳になってから人生のピ
ークを迎える人もいます。人間国宝になるような人は、ほとんどが虚
証です。70歳、80歳になっても地道に働き続けられるのが虚証の
人の特徴なのです。
                  丁 宗鐡著/講談社+α新書
      『医者を信じると病気になる/「常識」破りの養生法』
――――――――――――――――――――――――――――――――
 ここに書かれていることによると、プロ野球の選手は20〜30代で
ピークを迎えるといいますが、選手の中には40歳を過ぎてもバリバリ
と現役でやっている人がいます。プロ野球では横浜ベイスターズの工藤
公康投手、サッカーでは、Jリーグの三浦和良選手はそれに該当します。
彼らは実証なのに、なぜ長くピークを保っていられるのでしょうか。
 それは、おそらく彼らが徹底した健康管理法や独自の理論を持ってい
るからであると思われます。つまり、漢方的な発想で、疲れを残さない
ようにする入念なストレッチの実施や、食事や生活面での節制などを行
っているからであると考えることができます。
 健康とは何でしょうか。病気でないことが健康とはいえないのです。
病気になってからではなく、病気にならないようにする――これが漢方
の健康の考え方であるといえます。    ―― [漢方医学/02]
posted by キーヘルス at 02:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 漢方医学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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