2009年05月21日

●「西洋医学」と「漢方医学」の違い

 今回から「漢方医学」をテーマとして取り上げます。参考書として、
次の書籍をベースとして書いていきます。
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              丁 宗鐡著/講談社+α新書
   『医者を信じると病気になる/「常識」破りの養生法』
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 「西洋医学」と「漢方医学」――これら2つの医学は、ともに病気を
治して人を健康にする医療ですが、病気に対するアプローチが違うので
す。
 西洋医学は、特定の病気を治療することに重点を置き、病変部や関連
症状に効く治療が行われ、薬が投与されます。したがって、同じ病気で
あると判断されると、同じ治療・投薬が行われます。
 これに対して「漢方医学」はひとりひとりの患者を「ひとりの病める
人間」――身体の調子の良くない人間としてとらえて、それぞれの体質
に合わせて治療や投薬を行うのです。したがって、同じ症状や病気であ
っても、人によって治療や投薬は異なることはあり得るのです。このよ
うに、西洋医学と漢方医学の違いについては、次のようにいわれている
のです。
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   西洋医学は「病気」を治し、漢方医学は「病人」を治す
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 漢方医学には「未病」という概念があります。「未病」とは、病気の
ような明確な異常があらわれていなくても、体内バランスに何らかの乱
れを認めたときは「未病」として対応するのです。昔の漢方の原典には、
次の名言が書かれています。
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          上工(名医)は未病を治す
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 つまり、本格的な病気になる前に、病気のもとを治療して治してしま
うのです。これこそ本当の名医であるといえます。心を含めた体内バラ
ンスを調和させ、自然とも調和した真の健康を実現しようとしているの
です。なお、西洋医学にはこういう未病の考え方はないのです。

●人間の体質――8つの「証」

 最近西洋医学では「オーダーメイド医療」の研究が行われています。
「オーダーメイド医療」というのは、人間ひとりひとりのDNAの配列
を読み取った上で、患者個人に最も適した治療方法を考えていくもので
すが、これは基本的には漢方医学の考え方に通じるものです。
 漢方の基本的な概念に「証」というものがあります。「証」は、漢方
医学の治療指針となるべくものです。丁宗鐡先生は「証」について次の
ように述べています。人間の体力や病状によって証は分けられ、次の8
つに分類されます。
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 証は漢方で診断を行う際の基準となるもので、簡単に言うと、人間の
体質を表します。――――――――――――――――
        1.虚証        5.寒証
        2.実証        6.熱証
        3.隠証        7.表証
        4.陽証        8.裏証
        ――――――――――――――――
                  丁 宗鐡著/講談社+α新書
       『医者を信じると病気になる/「常識」破りの養生法』
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 漢方医学では、患者ひとりひとりの「体質」、すなわち「証」――虚
証と実証に合わせて薬を処方するのです。虚証と実証――漢方では基本
的に人間をこの2つのタイプに分けて対応しています。
 丁宗鐡先生は、虚証と実証のそれぞれのタイプを次のように表現して
いるのです。これを見ると、実証の方は魅力的に見えるのに対し、虚証
の方は頼りなく、良くないイメージに見えます。
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   ≪実証タイプ≫         ≪虚証タイプ≫
    1.体力にむ自信がある     1.体力がない
    2.元気がある         2.疲れやすい
    3.無理がきく         3.色が細い
    4.食欲旺盛          4.感染症に弱い
    5.徹夜は平気         5.徹夜は無理
                  丁 宗鐡著/講談社+α新書
      『医者を信じると病気になる/「常識」破りの養生法』
――――――――――――――――――――――――――――――――
 人生における生き方という側面から考えたとき、実証は太く短く、虚
証は細く長くとなるのです。衣食住が足りた環境では、総じて実証は短
命、虚証は長命となります。       ―― [漢方医学/01]
posted by キーヘルス at 02:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 漢方医学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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