2009年07月30日

●エアコンをつけたり切ったりするとカビを撒き散らす

 ここ何年かにわたって、日本の夏は異常な暑さが続いています。まる
で亜熱帯そのもの、日によっては熱帯地域よりも日本の方が暑い日もあ
るようです。したがって、エアコンがないと夏は過ごせなくなっていま
す。
 温度が高い中で生活していると、どうしても活動性が落ちますし、健
康障害も引き起こします。熱中症にならないよう注意が必要です。その
ため、日本の夏にはエアコンは欠かせなくなっています。
 問題はエアコンの使い方なのです。人間の体温調節をつかさどる自律
神経は5℃以上の急激な気温変化に対処できないのです。エアコンを使
うと、温度の違う中と外を行き来し、それが繰り返されると、体温を下
げる交感神経と体温を上げる副交感神経のバランスに異常をきたし、自
律神経失調症類似の症状になってしまうのです。
 エアコンの使い方でもうひとつ気をつけるべきことがあります。最近
はエコな時代ということで、エアコンをこまめに切ったり、つけたりす
る家庭が多いようですが、これはエアコンの使い方としては最悪なので
す。
 夏場にエアコンをつけたり、切ったりすると、ダクトの中に結露が生
じ、これがカビの発生源になるのです。カビはわずかな時間でもすぐ生
えるので、エアコンをつけたり、切ったりするたびにカビが室内に撒き
散らされてしまうのです。これではたちまち健康障害を起こすことにな
ります。
 そうかといって、エアコンをつけっぱなしにすると、それによる弊害
も大きいのです。とくに寝るときは注意が肝要です。丁 宗鐡先生は、
温度設定を高めにした弱いドライ状態でつけっぱなしにするのがよいと
して、夜寝るときの注意事項を次のように述べています。
――――――――――――――――――――――――――――――――
気をつけてほしいのは夜寝ているとき。エアコンをつけたまま寝る場
合は、必ずパジャマを着て寝るようにしてください。それも長袖、長
ズボンの冬用のパジャマです。寝ている最中というのは人間の体はと
ても熟を発します。副交感神経が活発になり、毛穴も開くからです。
つまり夜寝ているときというのは体温も下がりやすいのです。男性の
中には上半身裸で寝る人などもいるようですが、そんな寝方は論外で
す。お年寄りやお腹の手術を受けた方、胃腸の弱い方などはさらに腹
巻をして寝るといいでしょう。
丁 宗鐡著『医者を信じると病気になる/「常識」破りの養生法』
/講談社+α新書
――――――――――――――――――――――――――――――――

●家の中にいても熱中症にかかるときがある

 熱中症についても述べておきましょう。熱中症は、外気においての高
温多湿などが原因となって起こる症状の総称です。熱中症には、その病
態によって、次の4つの種類があります。
――――――――――――――――――――――――――――――――
            1.熱失神
            2.熱疲労
            3.熱痙攣
            4.日射病
――――――――――――――――――――――――――――――――
 第1は「熱失神」です。
 「熱失神」は、直射日光の下での長時間行動や高温多湿の室内で起き
ることが多いのです。発汗による脱水と末端血管の拡張によって、体全
体の血液の循環量が減少した時に発生します。突然の意識消失が起きる
ことがあります。
 第2は「熱疲労」です。
 多量の発汗に水分・塩分の補給が追いつかず、脱水症状になったとき
に発生します。症状は様々で、直腸温は39℃程度まで上昇しますが、
皮膚は冷たく発汗が見られます。暑いときは家にいても水分は切らさな
いことです。
 第3は「熱痙攣」です。
 大量の発汗後に水分だけを補給して、塩分やミネラルが不足した場合
に発生します。症状としては、突然の不随意性有痛性麻痺と硬直が生じ
ます。体温は正常であることが多く、発汗が見られるときがあります。
 第4は「日射病」です。
 言葉としては一番怖そうではありませんが、実は一番怖いのはこの日
射病なのです。視床下部の温熱中枢まで障害されたときに、体温調節機
能が失われることにより生じる病気です。高度の意識障害が生じ、体温
が40℃以上まで上昇し、発汗は見られず、皮膚は乾燥しています。緊
急入院で速やかに冷却療法を行う必要があります。
 熱中症になったときは、霧吹きで水を浴びせて気化熱によって冷やす
とよいでしょう。そして、食塩水またはスポーツドリンクの経口投与を
行います。冷たい缶ジュースや氷枕などを腋の下、股などの動脈が集中
する部分にあてて冷やすと効果的です。
 自覚症状で熱中症を感ずることはまずありません。そのため、何とな
くおかしいと思ったらその時点で医師の診断を受けることが必要です。
体温調整ができなくなっている可能性があります。
―― [漢方医学/11]    

posted by キーヘルス at 01:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 漢方医学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。