2010年09月16日

●セロトニンとは何か

 駅のプラットフォームなどを歩いているとき、誰かが強くぶつかって
きて、「失礼」とも何もいわず、行ってしまったとします。こういう状
況になれば、誰でもハラは立ちます。
 しかし、そのハラの立ち方が時によってかなり違うことがあります。
いつまでも「イヤなやつだ」という不快感が残るときもあり「まあ、悪
気があったわけではないから」と忘れてしまうときもあると思います。
 このときの気分を医学的にいうと、セロトニンの状態の違いによるも
のなのです。もっと正確にいうと、セロトニンの量がどのくらい脳内に
蓄積されているかによって違ってくるのです。
 脳内にセロトニンがたっぷりあると、図太い心が生じ、少々のことで
は気持は動揺しないのです。しかし、セロトニンが少ないと、ちょっと
したことでハラを立てたり、しかもそれをいつまでも忘れないのです。
 ところで、セロトニンとは何でしょうか。ウィキペディアでは、セロ
トニンを次のように定義しています。
――――――――――――――――――――――――――――――――
 セロトニンはヒトを含む動植物に一般的に含まれる化学物質で、トリ
 プトファンから生合成される。人体中には約10ミリグラムのセロト
 ニンが存在しており、そのうちの90%は小腸の粘膜にあるクロム親
 和細胞(EC細胞とも呼ばれる)内にある。クロム親和細胞はセロト
 ニンを合成する能力を持っており、ここで合成されたセロトニンは腸
 などの筋肉に作用し、消化管の運動に大きく関係している。ここで合
 成されたセロトニンの一部(総量の約8%)は血小板に取り込まれ、
 血中で必要に応じて用いられる。残りの2%のセロトニンは中枢神経
 系にあり、これらが人間の精神活動に大きく影響している。
                       ──ウィキペディア
――――――――――――――――――――――――――――――――
 これから問題にするセロトニンは、中枢神経系にある約2%のセロト
ニンのことです。セロトニンを分泌するセロトニン神経は、脳幹という
場所に存在する脳内神経です。
 脳内には合計で約150億個の神経細胞があるといわれていますが、
そのうちの数万個がセロトニン神経に当たります。脳幹というのは脳の
中枢部のことであり、その中央の部分にセロトニン神経はあるのです。

●大脳について知る必要がある

 セロトニン神経を理解するには脳についての知識が必要になります。
ごく簡単にエッセンスについて説明します。
 大脳について知っておくべき重要な部分は、次の5つです。以下、こ
れについて簡単に説明します。
――――――――――――――――――――――――――――――――
            1.大脳皮質
            2.大脳辺縁系
            3.前頭前野
            4.視床下部
            5.脳幹
――――――――――――――――――――――――――――――――
 「大脳皮質」とは、脳の外側をおおっている部分であり、言語や知能
をつかさどっています。人間が動物に比べて高度な知能を持っているの
は、大脳皮質が発達しているからなのです。
 「大脳辺縁系」は、大脳皮質の奥にある部分であり、感情を司ってい
ます。喜怒哀楽や快・不快などの感情や情動はここから発生しているの
です。
 「前頭前野」とは、大脳皮質にあり、人間として社会生活を送るのに
不可欠な働きをする部分です。集中力や意欲もこれに関わっています。
 「視床下部」とは、大脳辺縁系の奥にある構造であり、食欲や性欲な
ど生存に欠かせない行動に関連しています。
 「脳幹」とは、脳神経の中枢部であり、呼吸、血液循環など生命の維
持に不可欠な機能を司り、脳や体全体の活動レベルを調節する働きをし
ます。進化の仮定でいうと、最も古くから存在する部分であることから
「最古の脳」といわれています。セロトニンは脳幹の縫線核という部分
に当たります。いわば脳のへその部分にセロトニン神経はあるのです。
 「脳幹」について概要をまとめておきます。脳幹の定義は次のように
なっています。
――――――――――――――――――――――――――――――――
 脳幹は中枢神経系を構成する器官集合体の一つ。延髄、橋、中脳、間
 脳、を合わせて脳幹と呼ぶ。狭義の「脳幹」では間脳すなわち視床お
 よび視床下部を除外するが、この意味をより明確に表すため下位脳幹
 という用語が用いられる。また、脳幹・(間脳)・小脳・大脳を合わ
 せて脳と呼ぶ。脳幹は多種多様な神経核から構成されており、その機
 能も当然ながら多様であり、この小さな部分に多数の生命維持機能を
 含む。                   ──ウィキペディア
――――――――――――――――――――――――――――――――
                  ──[ストレスと脳の話/02]
posted by キーヘルス at 01:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ストレスと脳の話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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