2008年10月09日

●4つのタイプごとに異なるインターフェロン治療

 C型肝炎ウイルスは、「1型」「2型」という2つの遺伝子型
とウイルス量の多い「高ウイルス」と量の少ない「低ウイルス」
によって、次のように4つのタイプに分類されます。
――――――――――――――――――――――――――――
          「遺伝子1型」  「遺伝子2型」
  「高ウイルス」  高――1型    高――2型
             50%      70%
  「低ウイルス」  低――1型    低――2回
             80%      90%
――――――――――――――――――――――――――――
 肝臓病の治療を受けている患者さんの数でいうと、高ウイルス
と低ウイルスでは、7:3と圧倒的に高ウイルスの患者さんが多
いのです。インターフェロンの治療を行う場合も、肝炎ウイルス
のタイプを調べてから行います。
 ところで病院のどこでインターフェロンの治療をしているのか
というと、内科――消化器内科か肝臓内科で行っています。基本
的には他の病気でも同様ですが、とくに肝臓の治療は医師と患者
との充実したコミュニケーションがないとうまくいかなのです。
 インターフェロンの治療の効果は、上記4つのタイプで大きく
異なります。インターフェロンの治療が一番効果が上がるのは、
「2型・低ウイルス」でありその有効率は90%です。続いて
「1型・低ウイルス」の80%、「2型・高ウイルス」の70%
と続き、一番治療が困難なのは、「1型・高ウイルス」の50%
となっています。
 インターフェロン治療には、高ウイルスの1型と2型に関して
は、ペグインタ−フェロンとリバビリンという抗ウイルス剤の併
用治療をすることになっています。「1型・高ウイルス」の有効
率は高くありませんが、それでも50%の人はC型肝炎ウイルス
が消える効果的な治療法であるといえます。しかし、治療期間は
「1型・高ウイルス」の場合は1年、「2型・高ウイルス」の場
合は6ヶ月〜1年続ける必要があります。費用は6ヶ月で約60
万円、1年で約100万円もかかります。これに対して「1型・
低ウイルス」と「2型・低ウイルス」の場合は、ペグインターフ
ェロンの単独治療になります。
 インターフェロンには比較敵強い副作用があります。その副作
用は女性に多いのです。どうやら女性ホルモンが影響しているよ
うですが、本当の原因はわかっていません。既出の高山忠利氏は
インターフェロンの副作用について次のように述べています。
――――――――――――――――――――――――――――
 主な症状は、悪寒と発熱、関節痛、筋肉痛など。インフルエ
 ンザに近い症状が出ます。注射をして2時間ぐらいでガタガ
 タと震え出し、一気に40℃ぐらいの高熱が出る人もいれば、
 打って10時間ぐらい経ってから発熱してくる人、あるいは、
 打った日は何でもないのに翌日に38℃ぐらいの熱が出る人
 と、本当に人それぞれです。
  ――高山忠利著/講談社+アルファ新書/383−1B
 『肝臓病の「常識」を疑え!/世界的権威が説く肝臓メンテ
 ナンス法』
――――――――――――――――――――――――――――

●インターフェロン治療ができない人もいる

 ペグインターフェロンは、肝臓病であれば誰にでも使える薬剤
ではないのです。この薬剤は慢性肝炎の患者さんを対象としたも
のであり、肝硬変の患者さんには使えないのです。
 また、甲状腺などのホルモン関係に異常のある人や、重い心臓
病、脳出血などの脳血管障害を患ったことのある人には使えない
のです。これにはちゃんとした理由があります。
 インターフェロンを使うと白血球や血小板が減少し、併用する
リバビリンは貧血の原因になります。白血球が減ると、感染しや
すくなりますし、血小板が減ると出血リスクが高くなります。で
すから、脳血管障害を患った人には危険なのです。また、肝臓病
という病気にとって、貧血は歓迎すべきものですが、一般的には
貧血は心臓に負担をかけるので、心筋梗塞などの重い心臓病を持
つ人には危険なのです。
 もうひとつインターフェロンを使うと、人によってはうつ症状
が出てくるリスクがあります。したがって、インターフェロン治
療をするときは、うつがあるかどうか、ある場合はそれがどの程
度のものなのかなどについて、メンタルクリニックで検査をする
ことが必要になります。どうして、インターフェロンを使うとう
つが出るのかは、まだ解明されていないのです。
 さらに、インターフェロン治療で気をつけるべきことがありま
す。それはC型慢性肝炎の患者さんは、肝臓内に鉄分がとてもた
まりやすい体質になっていることです。これを「鉄沈着」といい
ます。
 レバーに青野菜の濃縮汁、味噌汁に納豆――これらは健康食の
定番ですが、肝臓病にとってはことごとくマイナスなのです。そ
の原因は鉄分を吸収しやすいという点にあります。        
posted by キーヘルス at 03:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 肝臓の話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス: [必須入力]

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/107812684
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。