2008年12月18日

●糖尿病の本質は「筋肉病」である

 メタボ健診に関連して、糖尿病という病気について知っておく
必要があります。糖尿病という病気について誤解している人が多
いからです。糖尿病には、次の2つの種類があります。
――――――――――――――――――――――――――――
     1.1型糖尿病 ・・・・・  5%
     2.2型糖尿病 ・・・・・ 95%
――――――――――――――――――――――――――――
 「1型糖尿病」は、膵臓の障害によって、インスリンが分泌さ
れないために糖尿病になるケースです。
 「2型糖尿病」は、膵臓はインスリンを分泌するのですが、何
らかの障害で血糖値が下がらない状態――インスリン抵抗性が
起こって膵臓はインスリンを出し続ける状態が続き、この状態が
長年続くと、膵臓は疲れ果ててインスリンが出せなくなるケース
です。これが普通にいう糖尿病であり、日本人の95%は、この
「2型糖尿病」なのです。
 力士には糖尿病が多いといいます。しかし、それは昔の話であ
り、現在の力士に糖尿病は案外少ないのです。どうしてかという
と、力士の稽古のやり方が変わったからです。
 昔の力士は、部屋に入門すると、チャンコをたらふく食べさせ
られます。しかし、稽古はさせてもらえなかったのです。それど
ころか、動くこきとも制限させられたのです。ですから、ほとん
ど全員が糖尿病になったのです。早く体重を増やすためにそうい
う方法をとったわけです。
 しかし、現代の力士は一般人よりも糖尿病になる人は少ないの
です。それは空腹時に十分稽古して、お腹を空かしてからチャン
コを食べるようになったからです。このやり方なら、体重が増え
ても糖尿病にはならないのです。
 大櫛陽一先生は糖尿病について次のように述べておられます。
この言葉は知っておくと、役に立つと思います。
――――――――――――――――――――――――――――
      糖尿病の本質は「筋肉病」である
――――――――――――――――――――――――――――
 糖尿病にならないように、食事制限してダイエットをする人が
少なくありません。しかし、これはけっしてやってはいけないこ
となのです。食事を減らすと、筋肉が少なくなるのです。筋肉が
少なくなると、基礎代謝力が落ちて、食事によって上昇した血糖
値が下がらなくなるのです。そのため、糖尿病になりやすい身体
になってしまうのです。
 筋肉が少なくなったり、使わないと糖尿病になる――このよう
にいわれると少し意外ですが、それはインスリンの抵抗性を防ぐ
ために必要なことであると大櫛陽一先生はいうのです。

●製薬会社のターゲットにされている糖尿病患者

 インスリンの抵抗性がなぜ起こるのかについては、諸説がある
ようですが、「筋肉内のT管への脂肪蓄積」が有力な学説です。
 「T管」とは何でしょうか。
 「T管」というのは、血糖とインスリンの結合体を筋肉に運ぶ
管のことなのです。食事が減って基礎代謝力が落ちると、血糖が
余ります。その余った血糖は、肝臓で脂肪に合成されて、血液中
の中性脂肪が増えるので、これによってT管が詰まってしまうこ
とがあります。この状態になってしまうと、インスリンはあって
も血糖が筋肉に入れないので、血糖値の高い状態が続くのです。
これがインスリンの抵抗性です。
 糖尿病かどうかの診断には、「経口的糖負荷試験/OGTT」
というのがあります。空腹状態で75グラムのブドウ糖を含む水
を飲んで、直前、30分後、60分後、90分後、120分後に
血糖値とインスリン濃度を測定する検査方法です。そして、次の
計算によって糖尿病かどうかを診断するのです。インスリン抵抗
性の指標は「HOMA−R」といっています。
――――――――――――――――――――――――――――
   HOMA−R=ブドウ糖を飲む前のインスリン値×
   血糖値÷405
      1.6 以下 ・・・・・ 正常
      2.5 以上 ・・・・・ インスリン抵抗性
――――――――――――――――――――――――――――
 ある糖尿病患者は、次のような薬を処方されています。コレス
テロール低下薬、血圧降下剤、食後血糖値改善薬などの7種類で
す。これだけの薬が果たして必要かというと、けっしてそうでは
ないのです。そういう意味で、糖尿病患者は完全に製薬会社のタ
ーゲットにされているといえます。
 薬は症状の改善に役立ちますが、その一方において身体の機能
を低下させる副作用を持っています。したがって、こんなに多く
の薬を飲まされると、その副作用で体調を悪くしてしまう恐れが
あるのです。
 日本では、総コレステロール、LDL−C、中性脂肪――これ
らの1つでも高いだけで、いきなり、薬が処方されてしまうこと
が多いのです。しかし、米国では、性別、年齢、高血圧、HDL
−Cから、フラミンガム得点が計算されそれによって、薬物治療
するかどうかが決められるのです。      
posted by キーヘルス at 03:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 特定検診 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス: [必須入力]

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。