2008年12月25日

●タバコを吸うと、全身にがんのできる可能性がある

 タバコが身体に良くないことは誰でも知っています。それに最
近はタバコを吸う場所がだんだんなくなりつつあります。会社内
はもちろん終日禁煙ですし、外でタバコを吸うことも条例ででき
なくなりつつあります。それについこの間は、すんでのことでタ
バコが増税になるところでした。
 これほどタバコを吸う人が差別されるようになっているのに、
タバコをやめられない人が多いのです。しかし、この話を聞いて
もタバコをそのまま吸い続けるでしょうか。
 1976年から20年間、英国の医師会の会員が自ら、喫煙者
と非喫煙者で肺がんの発症率をは、どのくらい違うかについて調
査したのです。そうしたところ、喫煙者が肺がんを発病する相対
的危険度は、非喫煙者と比較すると、実に14倍になることが判
明したのです。
 しかし、発病するがんは肺がんだけではなく、口腔、咽喉と喉
頭、鼻腔と副鼻腔、食道、胃、膵臓、尿路、膀胱、子宮、骨髄と
全身のがんに及ぶことがわかったのです。まさにタバコはがんの
素なのです。
 どうしてタバコを吸うとがんになりやすいのでしょうか。
 タバコには一酸化炭素(CO)が含まれていますが、その赤血
球との結合力は酸素より強いのです。タバコを吸う人の場合、赤
血球に一酸化炭素が結合してしまい、酸素飽和度が低くなるので
す。
 最近の研究によると、組織が低酸素化状態になるとがんが発症
しやすいことが報告されており、タバコが全身のがんに関係する
メカニズムが解明されつつあるのです。
 また、喫煙と冠動脈疾患や心血管系疾患の間には深い関係があ
るといわれます。喫煙量が増えると、心血管系疾患の発症率が高
くなることが知られているのです。しかし、禁煙によってその影
響は数カ月で、減少します。したがって長く喫煙している人でも
タバコをやめると、すぐに禁煙の効果があらわれるので、身体に
危険だと感じたら、直ちに喫煙をやめることです。
 米国では、がんについてはタバコと食物ががんによる死亡原因
の3分の2を占めており、何はともあれタバコをやめて、あとは
危険性のある食物を食べないようにすれば、その死亡率は大きく
下落するのです。しかし、食物の危険はごく身近なところに存在
するのです。

●トランス脂肪(マーガリン)は心筋梗塞と関連がある

 トランス脂肪というのをご存知でしょうか。
 トランス脂肪とは、植物油に水素を加えて粘りを出したもので
あり、マーガリンがそれに該当します。「植物油」などという言
葉を聞くと、身体に良いと考えてしまいますが、マーガリンは健
康に問題のある食品なのです。
 昔の話ですが、一時期「マーガリンは身体に良い」といわれた
のです。米国の心筋梗塞ガイドラインでは、マーガリンを奨励し
ていたことがあります。欧米を旅行すると、かつてはホテルやレ
ストランでは、必ずバターとマーガリンが一緒に出て選択できる
ようになっていたのです。
 マーガリンは揚げ物やフライで「カラッ」と揚げるために、ラ
ードの代用品として幅広く使われていたのです。しかし、最近で
は欧米のホテルやレストランでは、マーガリンが姿を消し、バタ
ーしか出てこないようになっています。これについて、大櫛陽一
先生は次のように述べています。
―――――――――――――――――――――――――――――
 実は、トランス脂肪は血管の炎症を起こし、LDL−Cが高く
 なり、心筋梗塞の原因になることが知られるようになったので
 す。1999年に国際脂肪酸・脂質学会は、トランス脂肪の摂
 取量は1日2グラムに制限すべきと勧告を出していたのです。
――大櫛陽一著『コレステロールと中性脂肪で、薬は飲むな』
                    祥伝社新書/131
―――――――――――――――――――――――――――――
 米国では米国食品薬品局によって、トランス脂肪の削減の指示
が出されており、2006年1月1日から全食品に含有量表示が
義務付けられるようになったのです。
 ニューヨーク市では、2007年7月からレストランやホテル
で提供する食事について、1食当たり0.5 グラム未満にする条
例を制定したのです。違反者には、200ドル以上の罰金が科せ
られます。
 2008年7月からカルフォルニア州でも、2010年までに
レストランでの食事からマーガリンを追放する法律が制定され
ています。このように続々と、トランス脂肪は米国では食卓から
追放されつつあるのです。
 しかし、日本ではこの問題に関して無関心です。とくに、マー
ガリン協会という政治的な圧力団体もあり、ほとんど何の対策も
立てていないのです。日本では、例の中国ギョーザのように、実
際に被害が出ないと何もしない国になってしまっています。厚労
省などは「日本人は摂取量が少ないので、健康に影響しない」と
いって知らん顔です。
 しかし、国民はマーガリンの危険性など知らないので、クッキ
ーなどのお菓子に、サクサク感を出すためにバターよりも安いマ
ーガリンを多用しています。日本も欧米並みに制限すべきである
と考えます。
posted by キーヘルス at 05:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 特定検診 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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