2009年02月05日

●痛風の発作のもたらすもの

 痛風の発作とはどういうものなのでしょうか。
 痛風発作が起きる主な部位は、足の親指の付け根、足の甲、く
るぶし、アキレス腱、膝の関節などです。最初の痛風発作の約9
0%は、くるぶしより下の末梢の指関節にあらわれます。とくに
多いのが、足の親指の付け根であり、それは全体の70%以上を
占めているのです。
 痛風発作は、多くは夜中から朝にかけて起こります。どうして
かというと、就寝中は血圧が下がり、血液循環が悪くなって、体
温が下がるからです。激しい関節の痛みが襲ってきますが、痛み
は数日続き、幹部は腫れあがります。足に出ると腫れあがるので
靴などは履けませんし、歩くことは困難になります。腫れが引く
までには1〜2週間かかるのが普通です。
 痛みを軽くするために消炎鎮痛薬が使用されますが、必ずしも
痛みが軽くならないことがあります。発作は1〜2週間近く続く
ことがあり、その間仕事もままならなくなることも多いのです。
いずれにせよ、痛風発作が出たときは、少しでも早く医師にかか
ることが肝要なのです。
 痛風の痛みは、「風に当たっても痛い」というほどの痛みであ
り、耐えられる痛みの程度を超えているので、鎮痛剤などでは痛
みが治まらないケースが多いのです。したがって、ほとんどのケ
ースは、医師にかかることになるはずです。しかし、まれにほと
んど痛みを感じないケースもあります。
 最初の痛風発作は、たとえ根本的な治療をしないでも1〜2週
間で痛みや腫れが引いて、ウソのように治まります。正常の状態
に戻りますが、これは治ったわけではないのです。そのあとしば
らく発作はおきませんが、その間に治療を怠ると、やがて2度目
の痛風発作が襲ってきます。
 不幸にして痛風発作が出てしまったら、医師の指示を受け、尿
酸値を下げる治療、生活習慣や食生活の見直しと改善を行う必要
があります。そういう治療を怠ると、6カ月〜1年経つと再び痛
風発作が襲ってきます。
 こういう発作を繰り返していると、発作を起こす間隔が短くな
り、痛みが治まるまでの日数が長くなっていきます。それだけで
はないのです。発作を起こしている関節周辺や軟骨、皮下組織に
尿酸結晶がだんだん溜まって、皮膚が盛り上がり、瘤状の痛風結
節ができてしまいます。
 こうなると、内臓にも障害がおよび、合併症が起きてしまうの
です。この場合は、単なる痛風による痛みや腫れのケアでは済ま
なくなり、全身状態が悪化して深刻な事態に陥ってしまうことが
多いのです。
 痛風発作と間違いやすい病気に「関節リウマチ」があります。
痛風も関節リウマチも関節が激しく痛みますが、痛風の場合はひ
とつの関節だけが痛むのに対して、関節リウマチは複数の関節が
同時に痛む点が違います。しかも、痛風になるのはほとんど男性
であり関節リウマチの場合はほとんどが女性がかかる病気です。
もちろん、例外はありますが・・・。

●「痛風腎」にならないようにする

 ところでひとつ疑問があります。なぜ、痛風の発作は、くるぶ
しより下の末梢の指関節に関節炎が起きるのでしょうか。
 それは、足が心臓から一番離れているので血流が悪いうえに、
体温が低いこと、それに体のどの部分よりも運動量が多く、その
ために組織液が酸性になりやすいことが、原因ではないかと考え
られています。
 血液が酸性になると溶けていた尿酸が溶けにくくなるのです。
したがって痛風発作を防ぐには、血液をアルカリ性に保つことが
必要です。血液がアルカリ性になると、アルカリ性の成分を尿中
に追い出し、体内環境を保ちます。そのため尿がアルカリ性にな
ります。
 痛風の合併症として一番多いのは、腎臓に障害が起きることで
す。血液中の尿酸が過剰になると、腎臓の髄質が尿で濃縮されて
酸性に傾くのです。そのためただでさえ水に溶けにくい尿酸が一
層溶けにくくなり、尿酸結晶が析出して髄質に沈着しやすくなる
のです。
 髄質に尿酸が沈着しても炎症は起きますが、あまり痛みは感じ
ないことが多いのです。多少の痛みはあっても、足の親指の付け
根の痛みなどとは違って軽いものなので、気がつかないことが多
いのです。この状態が進行すると、腎機能が低下して、血液を濾
過する能力が落ちてくるのです。
 腎臓の濾過装置は、薄いコラーゲンなどの膜の上に細胞が並ぶ
構造をしているのですが、そこに固い尖った針のような尿酸の結
晶が刺さって、尿細管が破壊されてしまうことが多いのです。こ
の状態が続くと、尿の流れがスムーズにいかなくなってきます。
 自覚症状がないままに、病状が進行すると、腎障害が腎臓全体
に広がり、やがては腎臓が機能しなくなる腎不全に陥ってしまい
ます。腎臓での濾過ができなくなると、機械で濾過する人工透析
が必要になります。そうしないと、最悪の場合は、尿毒症を引き
起こすこともあるのです。
 このように痛風が原因で起きる腎障害を「痛風腎」というので
す。痛風腎は自覚症状がないだけでなく一般的な腎臓の検査や、
レントゲン検査では発見されにくいので、腎機能が相当低下した
段階ではじめて気がつくというケースが多いのです。高尿酸血症
自体はそんなに深刻な病気ではありませんが、それを放置して重
くせず、早い段階で適切な治療をすることが肝要です。  

posted by キーヘルス at 03:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 通風 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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