2009年02月19日

●「高尿酸血症」になっても「痛風」になってはいけない

 「高尿酸血症」と「痛風」という2つの言葉が出てくるので、
整理しておくことにします。ここで「高尿酸血症」というのは、
痛風の症状が出ていない状態を指し、痛風の症状が出たケースを
「痛風」と称するのです。
 つまり、高尿酸血症になったら、努力して尿酸値を下げ、痛風
にならないようにする必要があります。一度痛風になってしまう
と、きちんと治療をしないと、何回でも痛風の症状が繰り返し出
る恐れがあり、高尿酸血症になったら、できる限りその段階で痛
風に移行しないようにする必要があるのです。
 「高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン」によると、高尿酸血
症や痛風の治療目的には、次の3つがあります。
――――――――――――――――――――――――――――
   1.何はともあれ痛風発作による激痛を取り除く
   2.尿酸値を下げて、痛風発作の発症を予防する
   3.腎障害や生活習慣病の合併を防ぎ、改善する
――――――――――――――――――――――――――――
 高尿酸血症になったら、痛風にならないようにする必要があり
ます。そのためには、尿酸値を下げなければなりませんが、もっ
とも痛風になりにくい尿酸値は次の通りです。
――――――――――――――――――――――――――――
        4.6〜6.6mg/dl
――――――――――――――――――――――――――――
 もし、尿酸値を6.0 mg/dl以下に下げることに成功する
と、腎臓への尿酸沈着尿路結石の発症や発展を防ぎ、糖尿病や高
血圧、脂質異常症などの合併症を併発するのを防ぐのです。これ
が目標値です。

●痛風発作の時期によって治療法が異なる

 痛風の発作には、次の4つに分けることができます。
――――――――――――――――――――――――――――
    1.前兆期 ・・・ 発作の前兆が現われる
    2.極 期 ・・・ 発作がピークに達する
    3.軽快期 ・・・ 痛みがとれて軽くなる
    4.寛解期 ・・・ 痛みが完全におさまる
――――――――――――――――――――――――――――
 前兆期には「コルヒチン」が使われます。コルヒチンは、尿酸
結晶に反応する白血球の働きを抑制して、痛みや炎症の広がりを
止める効果があります。しかし、炎症が拡大した後ではあまり効
果は期待できないのです。つまり、前兆期に服用することによっ
て痛風になるのを未然に防ぐのです。一度発作を起こした人が再
度の発作を起こすことを防ぐために使われるのです。もし、この
薬を極期に大量に服用すると、腹痛、下痢、嘔吐、筋肉のけいれ
んが起こる恐れがあります。
 痛風発作の極期、軽快期を通じて使われるのが非ステロイド系
抗炎症薬です。極期には短期間に比較的大量に服用するのです。
これによって、激痛は軽快することが多いのです。
 しかし、非ステロイド系抗炎症薬は、一般に胃潰瘍などの胃腸
障害を誘発し悪化させたり、腎機能を悪化させる副作用があるの
です。したがって既に腎機能やむくみのある人は、医師にそのこ
とを伝えて、副作用の少ない非ステロイド系抗炎症薬を処方して
もらう必要があります。
 また、非ステロイド系抗炎症薬は水に溶けにくいのです。した
がって、血の中では大半がタンパク質にくっついて運ばれている
のです。こういう性質の薬なので、心筋梗塞を起こしたことがあ
るとか、心房細動があるという理由で血液を固まりにくくするワ
ルファリンを飲んでいる人は、非ステロイド系抗炎症薬は使えな
いのです。そのときはステロイドが処方されることになります。
 痛みが完全に収まる寛解期になると、尿酸値を下げる治療が行
われます。尿酸値を下げるには薬物が使われますが、それは尿酸
値の数値と痛風発作や合併症の有無などによってその治療は、次
のように異なります。
――――――――――――――――――――――――――――
・痛風発作あって尿酸値が7.0 mg/dl以上 → 尿酸
降下薬
・痛風発作なくて尿酸値が8.0 mg/dl未満 → 食習
慣改善
・合併症があって尿酸値が8.0 mg/dl以上 → 尿酸
降下薬
・合併症がなくて尿酸値が9.0 mg/dl未満 → 経過
を観察
・合併症がなくて尿酸値が9.0 mg/dl以上 → 尿酸
降下薬
――――――――――――――――――――――――――――
 尿酸降下薬は、尿酸がストックされる原因によって次の2種類
数あります。
――――――――――――――――――――――――――――
        1.尿酸生成抑制薬
        2.尿酸排泄促進薬
――――――――――――――――――――――――――――
 尿酸を多く作ってしまう尿酸産生過剰型の患者には「尿酸生成
抑制薬」を、尿酸が排泄されないで溜まってしまう患者には「尿
酸排泄促進薬」が使われることになります。
posted by キーヘルス at 04:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 通風 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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