2009年02月26日

●ビールが犯人とされる4つの理由

 ここまでの痛風についての記述は、昭和薬科大学教授田代真一
氏の次の本を参考にしてきています。
――――――――――――――――――――――――――――
    田代真一著/『ビールを飲んで痛風を治す!』
               角川oneテーマ21
――――――――――――――――――――――――――――
 田代氏は自分自身が実際にひどい痛風にかかっており、その経
験をもとにこの本を書いておられるのです。しかも、痛風の敵と
されるビールを大量に飲んで、痛風を直すという武勇伝の持ち主
です。
 それでは、どうしてビールが痛風の犯人とされているのでしょ
うか。
 痛風のテーマの最後に、田代氏の意見を参考になぜビールが痛
風の犯人にされてしまうのかについて考えます。
 ビールが犯人とされるには4つの理由があります。ひとつずつ
考えていくことにします。
 第1の理由は、「他のアルコールに比べるとビールはプリン体
が多い」ということです。
 第26号に示したように、ビールは他のアルコールのウイスキ
ーや焼酎や日本酒に比べるとプリン体が多いのです。どうしてプ
リン体が多いのかというとビールは麦芽を使うからです。麦にし
ても米にしても発芽部分にプリン体が多く含まれているのです。
発芽部分は成長を担っているので、活発に分裂と核酸代謝を繰り
返すのです。
 第2の理由は、「アルコールは細胞を破壊し、核酸代謝を盛ん
にする」ということです。
 アルコールを飲むと臓器の細胞を破壊します。そうするとその
再生のために細胞分裂をしたり、修復したりするので、体の中で
核酸代謝がさかんに行われるのです。その結果、尿酸が大量に作
られるのです。
 アルコール度の強いお酒ほど、細胞を破壊する力は強くなりま
す。その点ビールはアルコール度は低いので、お酒の中では一番
罪が軽いといえます。
 第3の理由は、「アルコールは尿酸排泄機能を低下させる可能
性が大」ということです。
 「高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン」によると、「アルコ
ール飲料は、その代謝に関係し、血清尿酸値を上昇させる」とあ
ります。この理由について田代氏は次のように述べています。
――――――――――――――――――――――――――――
 ビールであれ、ウイスキーであれ、焼酎であれ、アルコールが
肝臓で代謝される過程は、主に、アルコール脱水素酵素によって
アセトアルデヒドという毒性の強い物質に酸化され、さらに、ア
ルデヒド脱水素酵素によって酢酸に代謝されます。この酢酸が血
液中を流れて腎臓で濾過され、体外に排泄されます。
――田代真一著/『ビールを飲んで痛風を治す!』/角川one
テーマ21
――――――――――――――――――――――――――――
 第4の理由は、「ビールのパートナーの「つまみ」こそ真犯人
である」ということです。
 ビールを飲むと、脂っこいつまみが食べたくなります。実はこ
のつまみこそ痛風の真犯人なのです。そういうつまみに含まれる
プリン体の含有量はビールの比ではないのです。したがって、ビ
ールを飲んでも、つまみをできるだけ食べないようにするのが痛
風にならないコツなのです。

●尿をアルカリ化する食品を積極的にとる

 プリン体を多く含む食品の一部は第26号に出ていますので、
意識して避ける努力をする必要がありますが、気がつかないうち
に食べてしまっているプリン体があるのです。
 間違いやすいのは、健康に良い食品です。その代表格は納豆な
どの発酵食品です。もうひとつ注意しなければならないのは調味
料です。調味料の原料は、グルタミン酸とイノシン酸というアミ
ノ酸や核酸の成分です。
 昆布味はグルタミン酸であり、かつお味の方はイノシン酸なの
です。これらの調味料は多くのプリン体を含んでいるのです。し
かし、これらは食べるときに目に見えないのです。煮物や汁物の
中に入っているからです。
 このようにプリン体の多い食品は、知らず知らずのうちに体内
に入ってきてしまうので、尿をアリカリ化する食品を意識してと
る必要があります。なぜならアルカリ化した尿は尿酸をよく溶か
すからです。
 尿を酸性化する食品の代表は肉や魚介類であり、アルカリ化す
る食品の代表は野菜やいも、きのこ、大豆、海藻類です。これら
のアルカリ化する食品を目安として、一日に300〜350グラ
ムとるのがよいのです。そのうち100グラム以上は緑黄色野菜
にするのが理想的なのです。
 なや、カリウムを多く含む食品は尿をアルカリ化するので、積
極的に多くとる必要があります。果物の中にはカリウムを多く含
むものが多く、積極的にとるべきです。しかし糖分が多いので血
糖値が上がりやすくなったり、使われなかったブドウ糖が中性脂
肪として体脂肪にたまって太るので、あわせて注意が必要です。
痛風の話は以上で終わりです。            
posted by キーヘルス at 04:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 通風 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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