2009年07月02日

●生野菜は「毒性の食べ物」である

 「野菜は身体に良い。野菜を食べないと病気になる」――これは常識
であると思っている人が多いと思います。確かに野菜は食物繊維が豊富
で大腸がんなどの予防によいと誰でも考えます。しかし、丁 宗鐡先生
によると、これは完全に間違った考え方であるというのです。
 丁 宗鐡先生は、その理由を次のように述べています。いわゆる「生
き物」は、本能的に種を残そうとします。それは動物だけでなく、植物
も同様なのです。したがって、植物は人間や動物に食べられてしまった
ら、種を後世に残していくことができなくなります。
 それではどうして植物は種を後世に残しているのでしょうか。
 人間や動物に食べられてしまったら、種を後世に残せなくなってしま
うので食べられないようにしようとします。その結果、毒を身につけて
食べられないようにしています。
 「人に飼われていた猿を野生に戻すと3日で死ぬ」――よくこのよう
に言われますが、なぜかわかるでしょうか。
 それは、飼われていた猿は毒草などを見分けることができないので、
訳もわからずお腹が空くと、毒草や毒の実を食べてしまうのです。その
結果、3日で死んでしまうのです。これに対して野生の猿は本能的にそ
ういう毒草や毒の実を食べないのです。
 昔の人はどうしたのでしょうか。昔の人は生野菜を食べるとき、身の
回りにいた牛や馬やヤギなどに野菜を食べさせて、動物がどういう食べ
方をするか観察をし、食べられる野菜とそうでない野菜を判断していた
のです。
 ひとつ例を上げると、野生に近い馬はほうれん草を食べないのです。
どうしてかというと、ほうれん草にはシュウ酸を多く含むので、無理に
食べると結石ができてしまうのです。それを見ていた昔の日本人はほう
れん草を食べなかったのです。
 現在では、ほうれん草はおひたしにしたり、和えたりして食べるのが
当たり前になっています。おひたしにするとか、和えたりするのは「毒
消し」をしているのです。もちろん煮たり、焼いたりすれば毒は抜けま
す。このように、丁 宗鐡先生は自分の身体の健康を考えるうえで、野
菜について次のことを理解すべきだとしています。
――――――――――――――――――――――――――――――――
   食べられる植物というのはあくまでも例外的な存在である
――――――――――――――――――――――――――――――――
 人間の身体に100%よい植物は存在しないのです。野菜の中には、
アレルギーを引き起こすもの、体の消化器系を痛めてしまうものなど、
体にとっていろいろなものが入っているのです。

●野菜を安全に摂取するにはどうするか

 したがって、代謝が活発な若い世代は多少毒を含む野菜を摂っても大
丈夫ですが、消化液の分泌が少なくなっているお年寄りは、野菜を食べ
ることによって、体がだるくなったり、胃腸障害を引き起こしたりする
ことがあるのです。
 それでは、お年寄りや胃腸の弱い人は、どうやって野菜を摂ったらよ
いのでしょうか。
 丁 宗鐡先生によると、温野菜や漬物にするとよいそうです。野菜に
火を通して温野菜にすると、体に悪い影響を与える毒素の働きを弱める
ことができるからです。しかし、火を通すことによって、野菜の中に含
まれているビタミンは、30%に減ってしまいます。
 野菜のビタミンは硬いセルロースの膜で覆われているのですが、火を
通すことでその膜が壊されビタミンの70%が流出してしまうのです。
この硬い膜は、胃腸の強い人でないと消化できないので、お年寄りや胃
腸の弱い人には温野菜がお勧めなのです。
 それでは、野菜を漬物にするとなぜよいのでしょうか。
 「漬ける」ということは「発酵させる」と同意義です。野菜は発酵さ
せると繊維が分解されるのです。そうすることで、温野菜同様に栄養素
が吸収しやすくなるのです。しかし、日本式の漬物は少し塩分が高すぎ
るので、高血圧の人には勧められないのです。
 しかし、キムチはよいと丁 宗鐡先生はいいます。その理由について
次のように述べています。
――――――――――――――――――――――――――――――――
 キムチはまず最初に酵母菌で発酵させます。ここでセルロースが分解
されます。そして一度塩抜きをした後、今度はヤンミョというトウガラ
シなどを混ぜて再度漬け込むのです。キムチはこの二段発酵という手順
を踏んでつくられていますから、塩分も日本式の漬物の30%〜50%
ほどです。韓流ブームの波に乗り、最近ではインチキなキムチもたくさ
ん出回っているので一概には言えませんが、ちゃんとつくられたキムチ
ほど体にいい野菜はないのです。
                  丁 宗鐡著/講談社+α新書
      『医者を信じると病気になる/「常識」破りの養生法』
――――――――――――――――――――――――――――――――
                    ―― [漢方医学/07]
posted by キーヘルス at 01:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 漢方医学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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