2009年09月17日

●日本人は血管の病気で多く死亡している

 「日本人はどのような病気で亡くなる人が多いでしょうか」と聞かれ
たら、どのように答えるでしょうか。
 もちろん「がん」と誰でも答えます。確かに現在の日本人の死亡原因
の第1位は「がん」なのです。しかし、第2位は「心筋梗塞」、第3位
は「脳卒中」となっています。
 心筋梗塞は、心臓の筋肉に酸素と栄養を送り届ける血管が詰まって、
その血管が担当している心筋が機能しなくなって起こる病気です。つま
り、血管が詰まることが原因で起こる病気です。
 死亡原因の第3位は「脳卒中」ですが、「卒中」とはどういう意味だ
かわかりますか。
 「卒」とは「突然にわかに」という意味です。「中」は「あたる」、
すなわち、「倒れる」という意味です。つまり、脳卒中とは突然に生じ
た脳の障害によって倒れる病気なのです。
 脳卒中には、脳出血、くも膜下出血、脳梗塞の3つが含まれます。少
し前までは脳卒中というと、そのほとんどが脳出血だったのですが、現
在は脳梗塞が多くなっています。脳梗塞は比較的太い血管が血栓によっ
て詰まることによって、起こる病気なのです。
 死亡原因の第2位と第3位が血管が詰まったり、破れたりして起こる
病気なので、実質的な死亡原因の第1位は血管の病気であるといってよ
いでしょう。血管が破れたり、詰まったりする原因は血管の老化にある
ので、血管の老化を防ぐことができれば、日本人の死亡率は大幅に改善
するはずです。

●血圧が上がるには3つの原因がある

 血管の老化はなぜ起こるのでしょうか。
 一番大きな原因は高血圧です。血圧とは、血液が流れるときに血管の
壁にかかる圧力のことです。血圧が高いと血管の壁にかかる圧力は大き
くなりますから、血管の負担が増して血管の老化が進行するのです派。
 血圧の測定のさい、医師がチェックするのは次の4つです。3と4を
知らない人は多いかもしれませんが、4つとも測定には必要なのです。
――――――――――――――――――――――――――――――――
         1.最大血圧/収縮期血圧
         2.最小血圧/拡張期血圧
         3.平均血圧
         4.脈  圧
―――――――――――――――――――――――――――――――― 
 まず、「血圧」について考えます。知識を整理しておきましょう。
 「最大血圧」とは何でしようか。
 血圧は「上は150、下は78」というように、上の血圧と下の血圧
があります。上は下よりも数字は高く出るのが普通です。上の血圧、最
大血圧は、心臓が血液を送り出すために一番収縮したときの血圧のこと
です。そのため、収縮期血圧というのです。そのとき送り出される血液
の量は70〜80CCであり、これは老若男女、年代を問わずほとんど
変わらないのです。これだけの量の血液が送り出されるのですから、血
圧の数字は当然高くなります。
 それでは「最小血圧」とは何でしょうか。
 下の血圧、最小血圧は、心臓が次の収縮のために拡張して血管にかか
る圧力がいちばん弱くなったときの血圧です。そのため、拡張期血圧と
いうのです。したがって、上の血圧よりも数字が小さいのは当たり前で
す。
 問題は、血圧がなぜ上昇するかです。医師の高沢謙二先生は、重要な
原因として次の3つを上げています。
――――――――――――――――――――――――――――――――
        1.血管の老化進行する
        2.交感神経が興奮する
        3.ナトリウムが増える
     ――高沢謙二著、『「若返り血管」をつくる生き方』より
                  講談社+α新書258−2B
――――――――――――――――――――――――――――――――
 第1の原因は「血管の老化進行する」ことです。
 血管が老化して、血管が硬く、厚くなると、血管の内腔が狭くなりま
す。そうすると血液の通りが悪くなって、血管の壁にかかる圧力が強く
なるのです。その結果、血圧が上がります。
 第2の原因は「交感神経が興奮する」ことです。
 交感神経は「昼の神経」といわれ、何か身体に危機が及ぶと考えたと
き、交感神経が興奮して、身体が戦闘モードになります。そうすると血
圧を上げるホルモンであるレニン、アンジオテンシンの分泌が増えて、
血圧が上昇するのです。しかし、興奮が収まると、血圧は下がります。
 第3の原因は「ナトリウムが増える」ことです。
 ナトリウムが体内に入るのは、食塩の摂取によってです。塩をとり過
ぎると血管がなめし皮のように硬くなり、血液の量が増えるのです。そ
のため、血圧は上昇します。       ―― [血管の話/04]
posted by キーヘルス at 01:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 血管の話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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