2009年10月01日

●脈圧の推移は重要な指標になる

 「脈圧」とは何でしょうか。
 脈圧とは心臓が血液を送り出すときに生まれます。送り出す血液の量
が増えると大きくなりますが、脈圧が大きくなる原因は、太い血管の老
化なのです。
 脈圧はどのようにして求めるのでしょうか。脈圧の計算は次のように
きわめて簡単です。
――――――――――――――――――――――――――――――――
      「上の血圧」 − 「下の血圧」 = 脈圧
      150 − 85 = 65 ← 脈圧
――――――――――――――――――――――――――――――――
 一般論として次のことを知っておくべきです。年をとると共に「平均
血圧」は上昇し、「脈圧」はどんどん大きくなっていきます。具体的な
例を示すと、「上の血圧」、「下の血圧」、「脈圧」の関係は、次のよ
うになるケースが多いのです。
――――――――――――――――――――――――――――――――
         上の血圧  下の血圧  脈 圧
          150   100   50
          160    90   70
          180    80  100
――――――――――――――――――――――――――――――――
 このケースで注目すべきことは、上の血圧は上がっているのに、下の
血圧は下がっていることです。今までの常識では上の血圧は上がっても
下の血圧が下がれば高血圧が改善されていると考えたのです。
 高沢謙二先生は、これは間違った解釈であるとして、次のように述べ
ているのです。
――――――――――――――――――――――――――――――――
 「下の血圧」が下がっていくように見えるのは、「平均血圧」も「脈
 圧」も上昇した状態で、大きくなった「脈圧」で「下の血圧」が下の
 位置におかれた状態なのです。つまり「血管が詰まる・破れる」危険
 性が一段と増した状態と読み取るのが正しい理解のしかたなのです。
 先ほどの解釈とは百八十度逆のこと、危険が差し迫っていることを示
 しているというわけです。
     ――高沢謙二著、『「若返り血管」をつくる生き方』より
                  講談社+α新書258−2B
――――――――――――――――――――――――――――――――
 下の血圧は上の血圧の状況を見て判断すべきなのです。例えば、下の
血圧が70のとき、上の血圧が140の場合と180の場合では判断が
大きく異なるのです。それは脈圧を見て判断すべきです。上の血圧が1
40は正常範囲よりも少し高めではありますが、脈圧は70と低いのに
対し、上の血圧が180のときは脈圧は110であり、非常に高いから
です。何はともあれ、上の血圧を下げることが大事なのです。

●「善玉血圧」と「悪玉血圧」から測定するAI値

 少し難しい説明になるかも知れませんが、血圧には2つの種類があり
ます。そのひとつは、心臓が血液を左心室から大動脈の入口に送り出す
ときの血圧と全身の血管からの反発を反映した血圧です。
 前者は、全身に血液を送り届けるための血圧ですから、必要不可欠な
ものといえますが、後者の血圧は全身の血管の老化が原因で起こるので
す。高沢先生は、前者を「善玉血圧」、後者を「悪玉血圧」と名付けて
います。
 この善玉血圧と悪玉血圧から「AI/エー・アイ」という指標が計算
できるのです。「AI」の「A」は、過剰なとか余分なということを表
す言葉の頭文字であり、「I」は指標という意味です。「AI」につい
て、少し専門的な説明を次に示します。
――――――――――――――――――――――――――――――――
  現在、「血管の状態」は、脈波を測ることで把握することができま
 す。「脈波」を測る主な指標には心臓の収縮とともに発生する「駆出
 波」と、駆出波が末梢血管や動脈の分岐部で反射することにより発生
 する「反射波」の比率で求めた「AI」値と、腕から足首までなど、
 2つの部位間での脈波の伝播速度である
「PWV(Pulse Wave Velocity)」があります。しかし、脈波の重要性
  にもかかわらず、既存の脈波計測機器ではその計測方法が難しく、
 なかなか普及しませんでした。
       http://www.omron.co.jp/press/2005/09/h0901.html
――――――――――――――――――――――――――――――――
 具体的なAIの計測装置としては、オムロン血圧脈波検査装置AI
『HEM-9000AI』というマシンがあるのです。測定方法は、左手首を手首
台に置き、橈骨動脈上に脈波センサユニットを手首に装着し、本体のス
タートボタンを押すだけです。計測時間は約1分で、同時に右手で血圧
測定も可能です。AI値の計測と同時に心拍数75に換算したAI値脈
波波形、脈拍、血圧値、血圧測定時の脈拍数、反射波の最高血圧値、駆出波の最高血圧値を計測でき、その結果は本体表示画面に表示され印刷することができるそうです。血管の状態把握はこのように重要になってきているのです。        ―― [血管の話/06]
posted by キーヘルス at 01:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 血管の話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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