2009年11月26日

●塩分をとり過ぎると何が問題なのか

 医師は「塩分を減らせ」とよくいいます。塩分をとり過ぎると何が問
題なのでしょうか。しかし、「塩分を減らす」には、具体的に何をどう
すればよいでしょうか。
 塩分とは具体的には「食塩」であり、塩化ナトリウムを意味します。
塩化ナトリウムをとり過ぎると、血管の壁にナトリウムが入り込んで、
血管がなめし革のように硬く変化することがわかっています。こうなる
と、血管の老化のスピードが促進されるのです。
 また、塩をとり過ぎると、体のホルモンのバランスが崩れるのです。
そして血圧を上げるレニン、アンジオテンシン、アルドステロンなどの
ホルモンがたくさん分泌されることになります。
 塩をとり過ぎると、体はそれを薄めるために水分補給を求めます。私
たちの身体は、ナトリウムとカリウムの濃度のバランスが保たれること
でスムーズな活動ができるのです。体内のナトリウムの量が増えると、
体はバランスを取り戻そうとして、ナトリウムを薄めるために水分を求
めるのです。
 しかし、水分を多くとると、血液の量も増えるので、血液を送り出す
血圧も高くなります。このように、塩をとり過ぎると、結果として、血
管の老化を促進することになるのです。

●塩分を一日10グラム以下に減らす

 それでは、「塩分を減らす」ために具体的には何をすればよいでしょ
うか。
 日本人は一人当たり一日に約12グラムの塩分をとっているといわれ
ています。それをせめて10グラム以下にする――これがひとつの目標
になります。もっとも血圧の高い人は一日6グラム以下にする必要があ
ります。
 しかし、食品にはナトリウムそのものが入っており、それを減らすに
はどうすればよいでしょうか。
 食品にはナトリウムの量か食塩の量のどちらかが示されていますが、
ナトリウムから食塩の量をどうやって知るのでしょうか。それができな
いと一日10グラム以下といっても、守りようがないといえます。レス
トランなどで出された料理の食塩量はどうやってチェックするのでしょ
うか。
 ナトリウムの量と食塩の量――そのどちらからでも食塩の量とナトリ
ウムの量を次の式で算出できます。
――――――――――――――――――――――――――――――――
  ナトリウムの量(mg)×2.54÷1000=食塩の量(g)
  食塩の量(g)÷2.54×1000=ナトリウムの量(mg)
――――――――――――――――――――――――――――――――
 しかし、実際問題として、毎日食べるものの食塩の量をいちいちチェ
ックするのは困難なことです。したがって、現実的な方法としては、「腹八分目」を目指すしかないでしょう。食べるものを通常よりも2割減らすことによって塩分もそれに応じて減ることになります。「腹八分目」を実行することは塩分を減らすことにも役立つのです。

●カリウムを多く含む食品を多くとる

 通常よりも多くの塩分を含む食品をなるべく食べないようにすること
も塩分を減らすことにつながります。漬物、梅干し、塩辛、すじこ、た
らこ――これらの食品は多くの塩分を含んでおり、なるべく食べないよ
うにすることを心がけるだけで、確実に塩分を減らすことができます。
 ところで、カリウムは、ナトリウムとくっついて体の外に出す働きを
するのです。カリウムは血管を開く酵素の働きも活発にしますので、「細い血管」がよく開くようになります。カリウムを多くとることはいいことなのです。
 カリウムを含む食品を上げておきましょう。
 アボカド、切り干し大根、バナナ、りんご、レーズン、オレンジ、か
れい、ほうれんそう、さつまいも、ひじき、大豆、干し柿、ミニトマト
です。この中で身近にすぐ食べられるものは、バナナとリンゴですね。
 バナナ1本当たり350〜500mg、リンゴ1個には220mgの
カリウムが含まれています。しかし、カリウムは、調理によって失われ
やすいので、煮汁ごと食べられる煮物や煮魚が適しています。またさつ
まいもを食べるときには焼いたり、蒸したりして食べるようにすると、
カリウムの含有量を減らさずに食べることができます。
 高沢謙二先生は、和食党だそうですが、和食で「一汁三菜」は健康に
とって合理性があるといっています。
――――――――――――――――――――――――――――――――
 「一汁三菜」といわれる和食の構成は、主食、汁もの、主菜、副菜、
副々菜となります。主菜(魚、肉、大豆製品)からはたんぱく質、副
菜(野菜、豆類、いも類など)からはビタミン、ミネラル類をよくと
ることができます。
 また、味噌汁などの汁ものは野菜、海藻、豆腐などの具をたくさん入
れて食べることがおすすめです。               
――高沢謙二著『「若返り血管」をつくる生き方』/
講談社+α新書258−2B
 ――――――――――────――───―― [血管の話/14]

posted by キーヘルス at 01:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 血管の話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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