2010年03月11日

●オームの法則と血圧の関係

 血圧はどのようにして計算するのでしょうか。
 「オームの法則」というのを覚えているでしょうか。中学校の理科で
必ず習ったはずです。
――――――――――――――――――――――――――――――――
    「電圧」(V)=「電流」(A)×「抵抗」(R)
――――――――――――――――――――――――――――――――
 血圧も「オームの法則」にとてもよく似ています。血圧も式に直すと
次のようになります。
――――――――――――――――――――――――――――――――
       「血圧」=「心拍出量」×「血管抵抗」
――――――――――――――――――――――――――――――――
 「心拍出量」とは何でしょうか。
 「心拍出量」とは一分間に心臓から押し出されていく血液の量です。
これは心臓の収縮力で大きく変化します。基本的に、心伯出量が上がる
というのは心臓が活発に動いているということであり、悪いことではな
いのです。心拍出量の正常値は、一分間に5リットル〜8リットルとい
うところです。
 「血管抵抗」とは何でしょうか。
 これは血管の内径によって、違ってきます。心臓が収縮して血液を送
り出すと、血管はそれを受け止めるために拡張しますが、この場合、血
管が狭ければ狭いほど血管抵抗は大きくなります。
 すなわち、血管抵抗は、広い血管、狭い血管、弾力性のある血管、硬
い血管によって、抵抗力にさまざまな違いが出てきます。血管が若いと
血管抵抗は小さく、老化していると血管抵抗は高くなります。とくに動
脈硬化は血管抵抗を高めてしまい、血圧上昇の原点になります。

●「交感神経」と「副交感神経」──血圧の関係

 「交感神経」と「副交感神経」についてどのくらい知っていますか。
 「交感神経」は「昼の神経」といわれ、人が活動するときに活躍する
神経のことです。したがって、交感神経が働きだすと、瞳孔が開き、心
臓の拍動は活発になり、血管は収縮するので、血圧は上昇し、体はエネ
ルギッシュになっていきます。
 これに対して「副交感神経」は「夜の神経」といわれます。副交感神
経が優位に動き出すと、脈拍はゆっくりになり、血圧は下降し、体も心
もゆったりとするのです。
 つまり、日常生活では、血圧は昼は高く、夜は低くなるのです。どの
くらい違うかを示しておきます。
――――――――――――――――――――――――――――――――
     『収縮期血圧』 ・・・ 15〜20mmHg
     『拡張期血圧』 ・・・ 10〜15mmHg
――――――――――――――――――――――――――――――――

●日常生活の場での血圧の変化

 日常生活のいろいろな場面で血圧はそれぞれ違ってきます。
 立っているときと座っているときでは、立っているときの方が血圧が
上がります。食事をしているときは血圧が上がりますが、食後1〜2時
間で血圧は下がります。飲酒は飲み始めが上昇のピークですが、これも
時間が経過すると下がってきます。
 喫煙はどうでしょうか。タバコは吸い始めてから20分後に血圧は上
昇しますが、大きな上昇はないのです。しかし、タバコの主成分である
ニコチンの薬理作用は、毛細血管を収縮させるので、それだけ心臓に負
担をかけることになり、危険です。喫煙は百害あって一利なしで、やめ
るべきです。
 入浴はどうでしょうか。入浴直後は温度の高さには関係なく、交感神
経を刺激するため、血圧は上がります。しかし、ゆったりとした気分で
適温の湯に入ると、抹消血管まで拡張されるので血圧は下がるのです。
入浴は、急いだりせかせかとせず、ゆったりとするべきです。
 問題は湯から出るときです。湯から出た瞬間は、熱を外部に放射させ
るので抹消血管が拡張されるので、血圧は下がりますが、急に寒い脱衣
所──家庭の脱衣所はほとんどは寒い──に入ったとたん血圧は急上昇
します。心筋梗塞はこういうとき起きやすいのです。したがって、浴室
と脱衣所の温度差をなるべく小さくしておくことが大切です。
 いちばん危険なのはトイレです。排便中にいきむと、血圧の急上昇が
みられるのです。それも半端な上昇ではなく、「60〜70mmHg」
にも及ぶので高血圧の人はとくに注意が肝心です。
 仮に高血圧で最高血圧がつねに150以上の人の場合、トイレでいき
むと、あっという間に血圧は200を超えてしまうので、危険極まりな
いのです。したがって、血圧はたとえ薬を使っても最高血圧を140以
下にしておく必要があるのです。トイレにいかないわけにはいかないか
らです。            ―― [心臓について知る/03]
posted by キーヘルス at 01:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 心臓について知る | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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