2010年03月18日

●「仮面高血圧症」という高血圧がある

 医師を前にすると、血圧の上がる人がいます。こういう人を「白衣高
血圧」といい、そういう場合、医師は測定した血圧値から10mmHg
ぐらいを引いて血圧値を決めるそうです。
 もうひとつやっかいなものに「仮面高血圧症」というのがあります。
医師が測定するときは正常値なのですが、他の時間帯では異常に血圧が
上がるタイプの高血圧症です。仮面高血圧症には次の3つがあります。
――――――――――――――――――――――――――――――――
         1.モーニング・サージ
         2.ノン・ディッパータイプ
         3.イン・ディッパータイプ
――――――――――――――――――――――――――――――――
 第1のタイプは「モーニング・サージ」です。
 早朝覚醒時に、血圧が急上昇するタイプのことを「モーニング・サー
ジ」といいます。やっかいなことに、このタイプは日中は正常血圧にな
るのです。したがって、医師が測定するときは正常値なので、高血圧症
であることに気が付かないケースが多いのです。
 第2のタイプは「ノン・ディッパータイプ」です。
 このタイプは夜寝ているときでも血圧が下がらないのです。ぐっすり
眠っているときは、ノン・レム睡眠状態といい血圧は確実に下がるので
す。それなのに下がらないタイプが「ノン・ディッパータイプ」です。
 第3のタイプは「イン・ディッパータイプ」です。
 これは夜になると、血圧が上がっていくタイプです。これは、睡眠時
無呼吸症候群の人たちに多いといわれています。眠っているときに血圧
が上がると、動脈硬化を誘発し、心筋梗塞を起こしたりする可能性が高
いのです。朝起きてこないので、起こしにいくと亡くなっていたという
ことがありますが、この場合は、イン・ディッパータイプであることが
多いのです。

●薬で血圧を下げることは是か非か

 血圧は薬を使えば下げることができます。しかし、これには反対意見
も少なくないのです。「血圧は薬で下げるな」という医師もいます。こ
れについて、長山雅俊医師は次のように述べています。
――――――――――――――――――――――――――――――――
 1999年の47653人を対象とした研究によりますと、この数
 年で血圧を平均16mmHg下げると、脳卒中は38%激減したと
 いうデータが出ましたし、虚血性心疾患、いわゆる心筋梗塞とか狭
 心症での死亡率も16%減らすことができたと報告されています。
 (中略)また、厚生労働省が推進している「健康日本21」では、
 日本全国民の血圧がわずか2mmHg下がっただけで、脳卒中の死
 亡者を約1万人減少させることができ、心筋梗塞を含む循環器全体
 では、約3万人の死亡を減らすことができる、と試算しています。
      ――長山雅俊著、『心臓が危ない』/祥伝社新書156
――――――――――――――――――――――――――――――――
 これによると、国民一人ひとりが2mmHg分血圧を下げるだけで、
脳卒中の死亡者を激減させることができることになるわけで、高い血圧
は薬を使ってでも下げる必要があるということになります。
 それでは血圧はどのくらいの高さまでならば大丈夫なのでしょうか。
 中高年層から高齢者については、次の基準を目安にすべきであると、
長山医師はいっています。
――――――――――――――――――――――――――――――――
   『高齢者』     ・・・・・   140/90
   『40代〜60代』 ・・・・・   130/85
――――――――――――――――――――――――――――――――

●血圧を下げる3つの方法

 ところで、血圧を下げる方法は薬だけではないのです。薬も含めて次
の3つの方法があります。
――――――――――――――――――――――――――――――――
            1.食事療法
            2.運動療法
            3.薬物療法
――――――――――――――――――――――――――――――――
 第1は「食事療法」です。食事療法のポイントは塩分を可能な限り控
えるということです。一日の塩分摂取量を10グラム以下に抑えること
です。
 第2は「運動療法」です。血圧を下げる運動というと、筋肉に酸素を
取り込んでいく「有酸素運動」が適しています。ウォーキング、サイク
リング、水泳は有酸素運動」として最適です。
 第3は「薬物療法」です。運動療法はあまり血圧が高い場合は危険で
あり、そういう場合は、医師の指示にしたがって、薬物療法ということ
になります。          ―― [心臓について知る/04]
posted by キーヘルス at 01:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 心臓について知る | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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