2010年04月22日

●怖くない不整脈というものがある

 「不整脈」があるといわれたことはありませんか。
 「不整脈」は、心臓のリズムの乱れのことです。乱れがあるなどとい
うと、何か不安な感じになりますが、不整脈は心配しなければならない
不整脈と心配すべき不整脈があるのです。
 ただ感覚的に怖がるだけでは、日々不安にさいなまれることになりま
すね。どうして脈が乱れるのか、その仕組みをよく知り、どう対処した
らよいかについてしっかり理解すれば、やたらと怖がったり、不安にさ
らされたりすることもないのです。不整脈について考えていくことにし
ます。
 不整脈とは、電気的伝達進路にさまざまな障害が起こったために発生
した心臓の電気伝導障害のことです。不整脈の原因は、電気刺激の狂い
によって引き起こされるのです。
 それでは、なぜ、電気刺激に乱れが生ずるのでしょうか。
 会議か何かで急に指名され、しゃべらなければならなくなったとき、
ドキドキしないでしょうか。また、暗闇で何かえたいの知れないものに
出っくわしたとき、やはり動悸が激しくなりますね。これも不整脈の一
種です。
 心拍数が増加するような不整脈は「頻脈性不整脈」と呼ばれますが、
多くの場合、交感神経が興奮するような状態、運動、精神的ストレス、
過度の飲酒、喫煙、風邪薬の摂取などによって引き起こされることがあ
ります。
 また、激しい運動の直後や嘔吐、排尿、排便後など、副交感神経が興
奮するような場合に心拍数が減少することがあります。これを「徐脈性
不整脈」というのです。
 しかしこれらの不整脈──「頻脈性不整脈」と「徐脈性不整脈」は時間の経過とともに自然に消滅するので心配はないのです。こちらは「怖
くない不整脈」ということになります。

●怖い不整脈の代名詞──心室細動

 本当に心配しなければならない不整脈は次の3つです。
――――――――――――――――――――――――――――――――
            1.期外収縮
            2.心房細動
            3.心室細動
――――――――――――――――――――――――――――――――
 第1は「期外収縮」です。
 洞結節というものを覚えていますか。洞結節は、右心房から左心房に
電気的な信号を送ることによって、心房を収縮させるのです。そうする
と血液が送り出されるので、それに応じて心室がタイミングよく拡張す
るのです。
 ところが、洞結節からの電気伝導の正規のサインが出るのを待たずに
洞結節以外の部分が自分勝手に自家発電で電気をつくって心臓を動かし
てしまう症状を期外収縮というのです。
 これが心房の中で起こると「心房性期外収縮」心室内で起きると「心
室性期外収縮」というのです。「脈が飛ぶような感じがする」というの
はこの期外収縮ということになります。
 第2は「心房細動」です。
 「心房細動」とは、「心房性期外収縮」が原因で、心房が非常に速く
収縮し電気信号系統が混乱することによって次の信号を待っている房室
結節が異常に多くの信号を受け取り、どれを通過させていいのかわから
なくなっている状態をいうのです。その結果、脈拍が乱れ、心房内の血
液の流れがスムーデでなくなり、血栓ができやすくなります。この血栓
が脳で詰まれば、脳梗塞になることもあります。
 しかし、心房細動は、心臓のポンプ機能に異常がなければ、脈拍が2
00近くになっても数分後には元の状態に戻ることが多いのです。それ
でも、頻脈によって激しい不快感と不安感を感ずることは多いのです。
 第3は「心室細動」です。
 不整脈の中で一番恐ろしいのがこの「心室細動」です。高円宮殿下が
スカッシュの練習中に突然倒れ、亡くなられたのがこの心室細動なので
す。心室細動が起きると、数秒のうちに意識がなくなり、酸素が脳に行
かなくなるので、痙攣し、まもなく瞳孔が開いてしまうのです。
 これは心室の自家発電が原因です。突然、心室が電気系統の伝達指令
を無視して反乱を起こし、無秩序な電気刺激を起こしたと考えればいい
のです。心房細動の場合は、心房が異常に細かく震えながらも、一応心
室の収縮はするので脈拍とは関係なく血液は流れますが、心室細動はた
だ心室が震えるだけで、心臓から血液が送り出されないのです。
 心室細動は、よく手術中に起こります。その場合は、まず蘇生術を行
い、続いて胸部に電気ショックを与える除細動を行うのです。もし、手
術中に「心室細動だ!」という声を聞いたときほど医師が緊張すること
はないといいます。こうなると事態は一刻を争うからです。
 それでは、不整脈の原因は何でしょうか。次回はこのことについて考
えていくことにします。
――――――――――――――― ―― [心臓について知る/09]

posted by キーヘルス at 01:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 心臓について知る | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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