2010年05月27日

●あなたは「プチ欝」にかかっていないか

 最近「鬱/うつ」になる人が多くなり、「鬱病」の存在が一般に知ら
れるようになってきています。以前には十分な理解が得られず、「ノイ
ローゼ」とか「怠け病」などと呼ばれていたのです。
 鬱病は、その原因によって次の2つに分類されていたのですが、現在
は原因を問わなくなっており、鬱病は脳と心の両面から起こるとされて
います。
――――――――――――――――――――――――――――――――
      1.「心」の病気 ・・・・・ 神経症鬱病
      2.「脳」の病気 ・・・・・ 内因性鬱病
――――――――――――――――――――――――――――――――
 最近は、はっきりと「鬱病」になる前の状態の人が激増しています。
例えば、あなたは次のような思考パターンに陥ったことはないですか。
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 ◎考え方次第と理屈ではわかっているのにまったく実行できない
 ◎どうしてもプラス思考になれない
 ◎何もせずダラダラとして一日が終わってしまった
 ◎過去の失敗を思い出して落ち込んでしまう
 ◎読もうとしていた本を開くこともできなかった
 ◎散らかった部屋が今日もそのまま
 ◎何をやっても虚しい気がする
 ◎そして、いつもの自己嫌悪
――――――――――――――――――――――――――――――――
 こういう思考パターンには誰でも陥ることがあります。そういう場合
は、多くの人は、物事を前向きにとらえる「ポジティブシンキング」を
行うようにして脱却しているのです。
 しかし、どんなに努力してもポジティブになれない人がいるのです。
そうなってくると、これは「鬱病」の初期症状にかかっているのです。
こういう軽度の鬱状態のことを「プチ鬱」または「軽鬱」と呼んでいま
す。

●鬱病には単一の要因はない

 世界保健機構──WHOによると、鬱病にかかっている人は人口の3
〜5%であり、生活に支障をきたす病気の中で4番目に患者数が多い病
気なのです。今後鬱病の診断技術が向上してくると、現在では病気の中
に入っていない人もカウントされるので、2020年頃には現在の第4
位から第2位にランクされるようになるという予測もあります。
 それでは、なぜ鬱病になるのでしょうか。
――――――――――――――――――――――――――――――――
             1.遺伝
             2.性格
             3.誘因
――――――――――――――――――――――――――――――――
 第1は「遺伝」です。
 遺伝病という意味ではないのです。複数の遺伝子が複雑なしくみで関
係しているという説もあります。しかし、一卵性双生児の場合でも片方
しか鬱病にならないこともあるので、はっきりとしたことはわかってい
ないのです。
 第2は「性格」です。
 鬱病にかかりやすい人はいます。生真面目、几帳面、責任感が強い、
自責などの傾向の強い人です。すなわち、物事に対して真剣に取り組む
人ほど鬱病になる可能性が高いのです。
 第3は「誘因」です。
 「誘因」とは、ストレスになる出来事のことです。例えば、昇進、転
勤、異動、転居、離婚、身体の病気などがそれに該当します。つまり、
環境が変化することがストレスになって鬱病が発症するのです。注意す
べきことは、これらの出来事は鬱病の原因ではなく、誘因であるという
ことです。
 例えば、異動が誘因で鬱病になった人を異動前の部署に戻すケースが
あります。しかし、それでは鬱病は治らないのです。それは、異動が鬱
病の原因ではなくて、誘因に過ぎないからです。
 鬱病には単一の要因はなく、遺伝、性格、ストレスが絡み合って発症
する病気です。したがって、直接的な要因を探し出し、それを取り除い
ても鬱病は治癒されないのです。
 鬱病が増加している背景として、現代の社会環境の急激な変化が考え
られるのです。仕事ではコンピュータや通信に関わるIT技術を使うこ
とが多くなっており、そういうものに弱い人の場合、それは大きなスト
レスとなって鬱病に発展するケースがあるのです。
 鬱病の80%以上は、こうした仕事の環境や生活上の大きな変化を伴
う出来事を誘因として発症するといわれています。これらの社会的変化
は避けることができないので、われわれは鬱病になりやすい時代に生き
ているといえます。鬱病にならないためにも、鬱病という病気に関する
知識を豊富に持つことが必要です。次回から考えていきましょう。
                     ―― [鬱の話/01]

posted by キーヘルス at 01:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 鬱の話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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