2010年11月11日

●呼吸を合わせることと共感とはどう関係するか

 前回「共感」という側面から最も重要なこととして3つをあげました
ので再現しておきます。今回は2について考えます。
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          1.   涙を流す
       →  2.呼吸を合わせる
          3. グルーミング
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 「呼吸を合わせる」ことは、共感を鍛える効果的な方法です。日本語
に「気が合う」という言葉があります。私たちは文字通りお互いが呼吸
を合わせることで、共感する能力を活性化させることができるのです。
 元新聞記者でVIP800人に取材したことのあるジャーナリストが
次のようにいっています。
――――――――――――――――――――――――――――――――
 気になる人と、良い関係を築きたい場合。その人と、差し向かいで、
 話している時、簡単にできる一つの方法があります。それは相手と、
 吸う息、吐く息を、相手と合わせるんです。文字通り、「呼吸を合わ
 せる」んですね。相手が話をしている時、言葉を口から出す時は、息
 も出していますから、自分も息をゆっくり吐きます。そして、むこう
 が息継ぎをするときに、自分も息を吸います。これを、自然な風に、
 やります。あまり一生懸命、やろうとして、相手に「この人、何して
 いるんだろう?」と、不審に思われないように(笑)。呼吸を合わせ
 ていると、相手と、波長が合いやすくなります。2人のリズムが、合
 いやすくなります。会話は、リズムが大事ですからね。 
    http://ameblo.jp/sonomugi2/entry-10685119005.html
――――――――――――――――――――――――――――――――
 人間は、本能的に「呼吸を合わせる」能力を赤ん坊の頃から身につけ
てきているのです。赤ん坊はお母さんの腕に抱かれているときは、お母
さんの呼吸を肌で感じそれに合わせているのです。
 幼稚園や小学校では、子どもが社会に出て、多くの人とふれあい、共
感してやっていけるためのさまざまなトレーニングがカリキュラムの中
に含まれているのです。
 その典型的なものに「綱引き」があります。綱引きは、皆で声を合わ
せながら綱を引きます。これは呼吸を合わせて共感力を高めているので
す。綱を引いて勝つことが目的なのではなく、同じグループに属する人
が呼吸を合わせて、仲間意識や連帯意識を高める一種の共感トレーニン
グなのです。
 呼吸を合わせると書いて「合気」いいますが、合気道は呼吸を合わせ
ることで、無駄な力を使わず効率良く相手を制する武術です。合気道独
特の力の使い方や感覚を「呼吸力」ないし「合気」などと表現し、これ
を会得することにより、“合理的な”体の運用によって“相手の力と争
わず”に相手の攻撃を無力化し、年齢や性別・体格体力に関係なく「小
よく大を制す」ことが可能になるとしているのです。

●呼吸を合わせる簡単なトレーニングを実施する

 もうひとつ「呼吸を合わせる」典型的なものに、お祭りにおけるお御
輿かつぎがあります。あの「ワッショイ、ワッショイ」という掛け声は
呼吸を合わせるためのものです。このほか、農民が田植えのときに歌う
田植え歌、猟師が綱を引くときの舟歌も呼吸を合わせるために存在して
いるのです。
 有田秀穂先生は、現代において呼吸を合わせる行為として、サッカー
のサポーターを上げ、次のように述べています。
――――――――――――――――――――――――――――――――
 私が興味深く感じるのは、サッカーのサポーターの応援です。サッカ
 ーの試合を観ているとわかりますが、サポーターは試合がはじまって
 から終わるまでの約90分間絶えず立ち上がって歌い続けています。
 「ご苦労だな」と思うかもしれませんが、スタジアムに行って観る限
 り、歌い続けていないとあまり意味がないのです。90分も歌い続け
 ることで、サポーター同士に共感が生まれ、いちいちことばで説明し
 なくてもわかる共感カや直感カが鍛えられていくわけです。もちろん
 それと同時に自分たちのストレス解消にもなることはいうまでもあり
 ません。脳科学的に見ると、サッカーのサポーターの応援というのは
 現代版のお神輿かつぎといっていいかもしれません。
      ──有田秀穂著『ストレスに強い脳、弱い脳』/青春新書
――――――――――――――――――――――――――――――――
 2人で行う簡単なトレーニングがあります。椅子に座った人の後ろに
立って次の指示をします。「息を吸って」、「止めて」、「吐いて」。
前に座っている人は,からだの中に詰まっているものを吐き出すような
つもりで,大きく息を吐き、それから,ゆっくり自分のペースで呼吸を
する。後ろの人は,自分の呼吸を前の人の呼吸に合わせます。しばらく
これを続けます。
 これを毎日続けると、セロトニンが分泌されるのです。ヨガのように
1人でもできますが、2人でやる方が簡単であり、長続きします。
                  ──[ストレスと脳の話/10]
posted by キーヘルス at 01:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ストレスと脳の話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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