2008年02月07日

●一日1万歩の歩行で生活習慣病は改善される

●心筋梗塞を引き起こす6つのファクター

 疾病による米国人の死亡原因の第1位は「心臓病」――これはもう何十年も変わっていないのです。これに対して日本人の疾病による死亡原因の第1位は「がん」であり、「心臓病」は第2位です。これは、食習慣による違いからくるものと考えられます。
 そのため米国では心臓病の研究はとても進んでいて、死因で最も多い心筋梗塞がなぜ起こるのかについては、種々の統計によって明らかにされています。心筋梗塞をひき起こすファクターとは次の6つです。
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      1.肥満          4.糖尿病
      2.高血圧         5.喫煙
      3.高脂血症        6.ストレス
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 これらは、もちろん日本人にもそのまま当てはまるのですが、「喫煙」を除く5つのファクターはすべて「歩くこと」によって大幅に解消されるのです。歩くことによって解消されない心臓病の原因は「喫煙」のみです。これだけは強い意思の力でやめるしかないのです。
 高血圧は動脈硬化が原因で起こります。高血圧は心臓に負担をかけるので、心筋梗塞や脳梗塞の原因になります。動脈硬化とは血管が老化する現象です。血管に脂肪や脂肪の一種であるコレステロールが溜まって血管が細くなり、血が流れにくくなるのです。これが高脂血症です。
 お腹の周りの脂肪も問題ですが、血液に溶け出した脂肪はさらに危険なのでせっせと歩いて脂肪を燃やし、血管を若返らせる必要があります。このように高血圧も高脂血症も歩くことによって状況を改善できるのです。
 糖尿病は、膵臓でつくられるインスリンの分泌低下または作用の異常によって引き起こされる病気です。インスリンの働きが鈍ると、血液中の糖が筋肉細胞の中に運ばれなくなってしまい、これによって、余分な糖が血管を通って身体中を回り、目や腎臓に障害を与えるのです。有酸素運動のウォーキングは、糖と脂肪を燃焼させる効果があり、血糖濃度も下がるので、糖尿病の症状の緩和に役立つとされています。
 「ストレス」も心臓病の重要な原因のひとつです。現代社会で生活していると、いろいろストレスが溜まります。問題はそれをいかにして発散させるかなのです。カラオケで歌を歌ったり、何らかの遊びでストレスを発散させるのがうまい人はいいのですが、ストレスの発散の下手な人もいます。
 そういう人にとっては「歩く」ことはストレスの発散になります。なるべく夜でなく、明るい昼間に景色の良いところを選んで歩くと、ストレスなど雲散霧消してしまうものです。

●一日平均1万歩を意識して歩こう

 「歩く」ことが生活習慣病の改善にとってプラスであることはわかるとしても、一体どのくらいの距離を毎日歩けば良いのでしょうか。
 実は現代人は意外に歩いていないのです。自分では相当歩いていると思っている人でも一日7000歩くらいしか歩いていないのです。一日数100歩しか歩いていない人すらいます。いわゆるエライ人、地位のある人になると、運転手付きの車で移動するので、ほとんど歩かないのです。
 江戸時代の人はどうだったでしょうか。江戸時代の社長さんである御店(おたな)のご主人でも一日1万歩は歩いていたといわれます。一般庶民となると平均すると、一日3万歩は歩いていたと考えられます。
 この傾向は、明治から大正にかけてもかわらず、サラリーマンは一日平均3万歩は歩いていたのです。一歩平均を50センチとすると、一日15キロは歩いていた計算になります。
 現代のサラリーマンはどのくらい歩いているのでしょうか。役職別にサラリーマンの平均歩数を出してみましょう。
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      課長・係長クラス ・・・・・ 平均7000歩
      部長   クラス ・・・・・ 平均5000歩
      重役   クラス ・・・・・ 平均3000歩
       ――大島 清著、『歩くとなぜいいか』より/PHP文庫
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 どのくらい歩けばよいかというと、理想的には一日3万歩ですが、現実問題として実現は困難と思われるので、せめて一日1万歩は歩くべきであると医師は勧めています。
 しかし、最もよく歩いているクラスでも一日7000歩程度であり、自分で意識して1万歩を目指さないと、なかなか1万歩の実現は難しいのです。また職業や職種によっても一日に歩く歩数は違ってきます。サラリーマンでも事務と営業では違うでしょうし、タクシー、バス、トラックの運転手は、一日平均2500歩といわれています。家庭の主婦も運転手なみの歩数といわれます。
 一日1万歩をクリアするには「歩くぞ!」という意思が必要です。そして続けること――これによって、生活習慣病は改善されるはずです。    
posted by キーヘルス at 04:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 生活習慣病 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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