2008年03月27日

●自分が服用している降圧剤について調べよう

●血圧の上がる原因とそれに対応する降圧剤(復習)

 降圧剤についてこれまでのところを復習しておきたいと思います。そのためには、血圧がどうして上がるのかについて知る必要があります。
 塩辛いものをたくさん食べると血圧が上がるといわれます。普通は塩辛いものを食べると水が飲みたくなり、水分を多く取ると塩分(ナトリウム)は尿に混ざって体外に排出されます。
 しかし、塩分の排泄速度に限界のある人がおり、そういう人の場合、塩分が体内に溜まっていきます。そうすると体内の塩分があまり濃くならないようにするため、水分を体内に保持しようとする動きが起こります。その結果、尿に水分が出て行きにくくなり、血圧が上がるのです。ひどくなるとむくみが生じます。血液の量は水と塩分と尿で調整され、水分が多いと血圧が上がります。
 こういう場合、役に立つのは「利尿剤」です。塩分を尿中にたくさん排出させることによって、水分を体外に出して血圧を下げます。専門的にいうと、利尿効果により浮腫(むくみ)の状態を改善し、また循環血液量が減少するので間接的に血圧も下がるのです。降圧剤として「利尿剤」が使われるのは、こういう理由からです。
 ストレスの溜まりやすい職場で忙しい仕事をしていると、どんな人でも血圧が上がります。これは交感神経がアドレナリンというホルモンを排出することによって血圧を押し上げるのです。
 アドレナリンには、運動をするときに血液をあまり必要としない皮膚や腸などの血管を収縮させ、大量の血液を必要とする筋肉の血管を拡張し、気管支を広げ、心臓の心拍数を多くし、血流を活発にして活動しやすくするのです。
 このアドレナリンの働きのうち皮膚や腸などの血管を収縮させる作用を「アルファ作用」、筋肉の血管や気管支を広げたり、心臓を刺激して心拍数を増加させる作用を「ベータ作用」というのです。
 「アルファ作用」にも「ベータ作用」にも血圧上昇の要因になります。降圧剤として一般に使われているのは、「ベータ作用」を抑制する「ベータブロッカー」という降圧剤です。使うエネルギーを少なくして心臓を休め、血圧を下げる効果があります。
 もうひとつ、血管が収縮して細くなると血圧が上がります。心臓や血管の筋肉組織や神経細胞の興奮には、ナトリウム、カリウム、カルシウムが関係しています。とくに血管の平滑筋の収縮にはカルシウムが大きく関わっているのです。平滑筋が収縮するためには、細胞の外から内側にカルシウムが流入してくることが条件になります。この細胞の表面にあるカルシウムが出入りする穴のことを「カルシウムチャンネル」と呼んでいます。
 このカルシュウムが出入りする穴にふたをして、平滑筋が収縮しないようにするのが「カルシウム拮抗剤」です。正しくは、「カルシウムチャンネル拮抗剤」というべきです。平滑筋が収縮しないで弛緩すれば血圧は下がるのです。
 血圧の上がる原因とそれを防ぐ方法としての降圧剤の理屈を知っておくと、医師に質問するときなどに役に立つと思います。

●降圧剤は両刃の剣である

 降圧剤は、もしできることなら服用しないのがベストなのです。しかし、医師に処方されればそれを断るわけにはいかないものです。そうであれば、少なくとも自分が飲んでいる薬について詳しい知識を持つことが必要です。
 上記に上げた3つの降圧剤のうち、カルシウム拮抗剤については、長年にわたって飲み続けると、がんになる恐れが指摘されています。どうしてがんになるのでしょうか。
 血管の細胞内にカルシウムが流入する穴――カルシウムチャンネルは、血管の平滑筋だけでなく、体中のすべての細胞にもあるのです。すべての細胞にとって、その働きを全うするためにカルシウムチャンネルが必要なのです。
 ところがカルシウム拮抗剤を使うと、血管の場合は良いのですが、他の細胞の必要なカルシウムチャンネルまで、ふたをすることになり、細胞が本来の機能を全うできなくなる危険性があるのです。
 中でも一番困るのが、免疫細胞を不活性化させることです。免疫細胞は、体に侵入したウイルスや、体内に常に出現するがん細胞の芽を見つけて退治してくれるのです。ところが、カルシウム拮抗剤を使うと、免疫細胞の活力が低下するため、通常なら退治してくれるがん細胞の芽を見逃してしまうことによってがんを誘発してしまう恐れがあるのです。
 『高血圧は薬で下げるな』の著者、浜六郎氏はこれについて次のように述べています。
―――――――――――――――――――――――――――――――――
 NIPPON研究で、降圧剤利用者のほうが自立者の割合がずっと低く、茨城県の疫学調査データでは死亡やがん死亡が降圧剤服用者に多かった原因として、血圧低下によって組織に必要な酸素や栄養分が減少したことや、カルシウム拮抗剤で免疫機能が低下したことなどが考えられるでしょう。
 ――浜六郎著 『高血圧は薬で下げるな』(角川ONEテーマ21)
―――――――――――――――――――――――――――――――――
 自分の身体のことです。相手は医師といえども人まかせはいけません。自分の飲んでいる薬について研究して欲しいものです。          
posted by キーヘルス at 04:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 血圧の話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス: [必須入力]

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。