2008年04月03日

●体内水分と血圧との関係はどうなっているか

●水分の出入りと血圧の関係

 メールマガジンの読者から質問がきていますので、今回はそれについてお話しすることにします。前回、第36号に次の記述があります。
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 塩分の排泄速度に限界のある人がおり、そういう人の場合、塩分が体
 内に溜まっていきます。そうすると体内の塩分があまり濃くならない
 ようにするため、水分を体内に保持しようとする動きが起こります。
 その結果、尿の出が悪くなり血圧が上がるのです。こういう場合、役
 に立つのは「利尿剤」です。塩分を尿中にたくさん排出させることに
 よって、水分を体外に出して血圧を下げます。
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 上記の記述において、「尿の出が悪くなり、血圧が上がる」とありますが、どうして尿の出が悪くなると血圧が上がるのでしょうか。また、「水分を外に出して血圧を下げる」とありますが、どうして水分を外に出すと血圧は下がるのでしょうか。
 このご質問にお答えするには、「血液」とはどういうものか知っていただく必要があります。
 血液とは体液とほぼ同じ意味と考えてよいのです。血液が管状の構造の中を流れている動物においてはこの管を「血管」といいます。体液を体内で流通させるしくみがあるので、これを血管系あるいは循環器系と呼んでいます。
 血管系には「開放血管系」と「閉鎖血管系」があります。人間の場合は「閉鎖血管系」であり、特に外傷などがない限り血液は血管の内部のみを流れるのです。しかし、血管の外には組織液というものがあり、液体成分は血管の壁を越えて出入りするのです。血管の周囲にある細胞は、組織液に浸っていると考えてよいでしょう。
 人類の祖先の生物は海で誕生しており、長い間海の中で進化を遂げ、血液中に海の成分を保持して陸上に上がってきたといわれています。人間の血液中の塩分濃度は海水の塩分濃度のおよそ4分の1であり、人間は無意識的に塩分を増やそうとするのです。
 塩分は水を引きつける性質があります.塩分が体内に入り、血管の中に入るとその中で水を引きつけて血液量が増えるのです。血管内で血液量が増えると血管を押す力が強くなるので、血圧が上がります。
 体内の塩分濃度は腎臓で調節しているのです。腎臓は一定の塩分を取り込んで溜め込む働きをします。しかし、体内の塩分濃度が高くなり過ぎると、腎臓は血圧を上げるための指令を出します。血圧を上げて尿の出を良くして、塩分を減らそうとするのです。
 降圧剤のひとつである利尿剤は、この腎臓の働きを促進するのです。利尿剤によって血管内の塩分と水は出ていきます.したがって,血管内の血液量は減少し,末梢血管抵抗――すなわち、血圧は低下します。

●降圧剤をやめるにはどうするか

 もうひとつ質問がきていますので、ご紹介します。
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 いつも貴重な参考情報ありがとうございます。降圧剤を止めたとした ら、その後、どうすればよいのかについて、お教えください。
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 このご質問に関するお答えは、専門的な医学的な問題ですので、『高血圧は薬で下げるな』(角川ONEテーマ21)の著者、浜 六郎医師のアドバイスをご紹介してそれに代えさせていただきます。なお、この件について率直に医師と相談されるのも良い方法です。
 まず、基本的な対策としては次の3つのことを実施する必要があります。薬に頼らないで血圧を下げようと努力することです。
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        対策1/血圧が高い原因は何か把握する
        対策2/その原因を取り除く努力をする
        対策3/自分で血圧を測る習慣をつける
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 現在、降圧剤を服用している人に対して、浜先生は次のようにアドバイスをしておられます。
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  急に降圧剤をやめると、急激な高血圧が引き起こされる危険もあり
 ます。時間をかけて、血圧を測りながら降圧剤を減らし、血圧が上が
 る原因を取り除きながら、やがて完全に降圧剤をなくすことがいちば
 んよい方法です。
  服用している期間にもよりますが、だいたい数ヶ月かけるつもりで
 やめるのがよいでしょう。長く使っていた場合はそれだけ長く、半年
 ほどかけて、ゆっくりやめることが大事です。始めるのは簡単ですが
 離脱には時間がかかるのです。
 浜 六郎著『高血圧は薬で下げるな』(角川ONEテーマ21)より
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posted by キーヘルス at 04:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 血圧の話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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