2008年02月14日

●基準値改訂が生んだ膨大な数の高血圧患者

●約5000万人もいる高血圧患者

 このところ「消えた年金/5000万件」の話題が世間で沸騰していますが健康問題でも「5000万人」が話題になっています。それは「高血圧」と認定された患者の数です。
 高血圧には基準値というものがあります。2000年以前は、次の基準値に該当する人が高血圧とされたのです。
―――――――――――――――――――――――――――――――――
        最大血圧(上) ・・・ 160以上
        最小血圧(下) ・・・  95以上
―――――――――――――――――――――――――――――――――
 1998年の「国民栄養調査」を基に計算した結果によると、上記基準の高血圧患者は、15歳以上の男性5200万人中1000万人、女性は5500万人中800万人――合計1800万人いると推定されます。
 この基準値は2000年に改定され、基準値は次のように大幅に下げられたのです。基準値が下がるということはそれだけ患者が増えることになります。
―――――――――――――――――――――――――――――――――
        最大血圧(上) ・・・ 140〜159
        最小血圧(下) ・・・  90〜 94
―――――――――――――――――――――――――――――――――
 調査によると、これに該当する人は男性1320万人、女性1140万人の合計2460万人もいるのです。2000年以前の基準なら正常であったはずの人もこの基準によって「高血圧」の患者にされたことになります。しかも、降圧剤を使って血圧を下げる場合の目標値は次のように設定したのです。
―――――――――――――――――――――――――――――――――
        最大血圧(上) ・・・ 130〜139
        最小血圧(下) ・・・  85〜 89
―――――――――――――――――――――――――――――――――
 これに該当する人は男女合わせて2200万人いるのですが、このうち3分の1の約700万人が降圧剤を処方されて高血圧患者に加わると仮定すると、次の計算によって、高血圧患者は約5000万人いることになるのです。これは日本人の成人男女の約半数という途方もない患者の数になります。
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 1800万人 + 2460万人 + 700万人 = 4960万人
                             ↓
                          約5000万人
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●高血圧研究の歴史は意外に浅い

 約5000万人の高血圧患者は、高血圧を判定する基準値を下げたことにより、生じた患者の数なのです。それでは、なぜ2000年に大幅に基準値を下げたのでしょうか。
 2000年における基準値の改定の根拠とされているのは、「HOT研究」という調査結果なのですが、これについては改めて述べることにします。実は高血圧の歴史は意外に浅く、せいぜい100年ぐらいの歴史しかないのです。ライト兄弟が飛行機ではじめて飛んだのが1903年のことですから、それよりも少しだけ長い程度に過ぎないのです。しかも、血圧を下げる降圧剤の歴史となると、飛行機の歴史の半分ぐらいしかないのです。
 そもそも血圧とは何なのでしょうか。基本になることですから、知識を整理しておきましょう。
 心臓は規則的、律動的に力強く収縮して、血液を血管に送りだします。この心臓の収縮によって、血管内に生ずる圧力――これが血圧です。一般的に血圧というと、動脈血圧を指します。圧力を水銀柱の高さに換算してmmHgという単位で表わすことになっています。
 血圧は、心臓が収縮して血液を送り出すときにもっとも高くなります。それもある程度強く送り出さないと、身体のすみずみまで血液が行き届かないので強い力で押し出します。これが「最大血圧(上)」です。一方、大動脈の弁が閉じて、心臓が膨らんで血液を溜め込んでいるときに血圧はもっとも低くなります。これが「最小血圧(下)」です。専門的には次のようにいいます。
―――――――――――――――――――――――――――――――――
        最大血圧(上) = ・・・ 収縮期血圧
        最小血圧(下) = ・・・ 拡張期血圧
―――――――――――――――――――――――――――――――――
 医師が血圧を測るとき腕に巻きつけるカフというものに聴診器を当てていますが、あれは何をしているのでしょうか。
 医師はカフを膨らませて腕に圧力をかけたうえで聴診器を当てます。そして少しずつ空気を抜いて圧力を下げていくと血液が流れはじめ、血管の拍動に合わせて「ドッ、ドッ、ドッ」と音が聞こえてきます。最初にこの音が聞こえたときの水銀柱の値が「収縮期血圧」、音が完全に聞こえなくなったときの値が拡張期血圧です。高血圧の話はしばらく続けることにします。    
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2008年02月21日

●血圧の新ガイドラインは信頼に足るものか

●血圧の測定法は100年前から変わらない

 現在普及している家庭用の血圧計のほとんどはデジタルですが、医師は水銀血圧計を使っています。この方が正確に測定できるからです。この水銀血圧計は、いつ、誰によって発明されたのでしょうか。
 上腕部にカフというものを巻きつけ、動脈を圧迫して血圧を測定する現在と同じスタイルの水銀血圧計は、イタリアのシピオーネ・リバ・ロッチという医師によって1896年に開発されたのです。
 そして、水銀血圧計を使って血圧を正確に測定する方法が考案されたのは、1905年のことで、考案者はロシアの外科医、ニコライ・セルゲヴィッチ・コロトコフという人です。今から約100年前のことです。
 コロトコフは軍医をしていたことがあり、傷病兵の血管外科手術に携わる頻度が多かったので、血管音をつねに聴診していたのです。そういう経験から、血圧測定に聴診器を利用する方法を案出したのです。そのため、カフで血管を圧迫し、カフの先の動脈に聴診器を当てて少しずつカフの空気を抜いていくと最初に聞こえている血管の拍動を「コロトコフ音」と呼んでいるのです。
 このリバ・ロッチの発明による水銀血圧計を使って、コロトコフ聴診法で血圧を測る方法は現在ほとんどの病院で行われており、それが100年も続いていることから考えても、この血圧測定法がいかに優れた方法であるかがわかります。廉価、小型、簡便、正確がすべて揃っているからです。

●新ガイドラインの根拠は何か

 前回述べたように、現在のガイドラインでは、降圧剤を使って血圧を下げる場合の目標値はかなり低く設定されています。再現しておきましょう。
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        最大血圧(上) ・・・ 130〜139
        最小血圧(下) ・・・  85〜 89
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 これはかつての基準と比べるとかなり低い数値に設定されていますが、その根拠になったのは、「HOT研究」という調査が基になっているのです。この調査は、スウェーデンの降圧剤メーカー、アストラ社が中心となり、その他数社の製薬会社が共同出資し、国際高血圧学会の支援の下に実施されたのです。
 この調査は世界26ヶ国、約1万9000人の高血圧患者を平均3.8年間にわたって追跡調査したもので、これまでの高血圧臨床研究の中で最大の規模を誇る調査となっています。そしてその結果は1998年の第17回国際高血圧学会で発表され、同年世界的評価の高い医学雑誌『ランセット/Lancet』に発表されています。
 調査では、最小血圧が平均で105(100〜115)であった患者を、降圧目標として、90、85、80の3段階のグループに分けて降圧剤の投与を行い、心筋梗塞、脳梗塞などの循環器合併症にかかる率がどうなるかについて調査したのです。さらに、死亡率全体がどうなるかも調べています。
 降圧剤の使用方法としては、第1段階のカルシウム拮抗剤は全員に投与し、あとは目標血圧に達するまで、第2段階以降の降圧剤を追加処方するという方式で行われたのです。
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       第1段階:カルシウム拮抗剤(フェロジピン5mg)
       第2段階:ACE阻害剤
       第3段階:β(ベーター)プロッカー
       第4段階:上記降圧剤の量の増加と利尿剤をプラス
―――――――――――――――――――――――――――――――――
 調査では何がわかったのでしょうか。
 ポイントは、最小血圧を90以下を目指して下げるか、さらに降圧剤を追加して85、80以下まで下げるか――これら2つの選択なのです。
 心筋梗塞になった人の割合でみると、90以下よりも85以下、80以下と降圧剤で血圧を低くコントロールした場合の方が低いのです。具体的には1万人当たり10人少ないのです。しかし、それは心筋梗塞になる人の割合であって、心筋梗塞で死亡する人の割合ではないのです。心筋梗塞を含む重い心臓病や脳卒中で亡くなる割合についてはほとんど差がなかったのです。
 それどころか、最も重要な治療目標である死亡率全体で見ると、85以下や80以下よりはむしろ、90以下を目標としてゆるやかに下げたグループの方が実際に死亡する人は少なかったのです。
 しかも80以下、85以下、90以下の順に死亡率が下がっているのです。それぞれの死亡者数を1年間1万人当たりの人数に換算すると、それぞれ88人、82人、79人になります。88人と79人の差は9人ですが、これは血圧を下げすぎると、1割以上も死亡者が多くなることを示しています。心筋梗塞になる人が1万人当たり10人減っても、死ぬ人が9人もふえたのです。そうであるとしたら、血圧は90以下を目標としてゆるやかに下げた方がよいということになります。このように問題の多いこのHOT研究を根拠に、新しい基準がWHOと国際高血圧学会で採用され、日本でもそれがガイドラインとして採択されているのです。                    
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2008年02月28日

●全年齢一律の高血圧ガイドライン

●新ガイドライン決定の背景にあるもの

 2000年の新ガイドライン以前においては、高血圧と診断され、降圧剤を飲まされている人は、最大血圧(上)は150、最低血圧(下)は100を超えないようにといわれていたのです。これは、1993年のWHOと国際高血圧学会の合同委員会によるガイドラインに基づく治療方針なのです。
 それが2000年になると、新ガイドラインにより、突然最大血圧(上)は140未満に、最小血圧(下)は90未満にコントロールするというように変わったのです。これによって新たに高血圧患者の数が増え、既に高血圧の人は多くの場合、降圧剤の数が増やされたのです。
 既に新ガイドラインの医学的根拠については、前回もお伝えしたように数々の疑問点が出されています。『プレスクリル』というフランスの医薬品情報誌があります。この雑誌社は製薬会社の援助を一切受けず、中立性の高い雑誌として評判なのですが、1999年に次のタイトルの論評を発表して話題になったのです。
―――――――――――――――――――――――――――――――――
「高血圧に関するWHOの欠陥ガイドライン――誰がその評価を傷つけたのか」 ――『プレスクリル・インターナショナル』Vol 8 No.42
―――――――――――――――――――――――――――――――――
 この論評の結論は、ガイドライン改訂作業の裏で糸を引いていたのは、多国籍企業である製薬会社であるとしています。そして、WHOの不可解な対応として次の事実を指摘しています。
―――――――――――――――――――――――――――――――――
 ・WHO/国際高血圧学会の新ガイドラインは、1999年2月4日に
  ロンドンで発表された。しかし、これに先立つ数時間前に、WHOは
  「緊急情報――ロンドンで発表されるWHOの報道資料に関して」と
  題する記者発表資料を配布し、この中で「1999年の新ガイドライ
  ン」はWHOとは無関係であるとし、「WHOの同意なしに製薬企業
  がスポンサーとなって新指針を配っている」と批判した。
 ・ところが、奇妙なことに、翌日の2月5日になると、WHOはガイド
  ライン作成に対する批判をやめた。そして新ガイドラインの科学的妥
  当性を認め、記者会見の運営方針だけを批判した。
 ――浜六郎著、『高血圧は薬で下げるな』より。角川ONEテーマ21
―――――――――――――――――――――――――――――――――

●全年齢同一基準の不可解――考慮されていない加齢による高血圧

 高血圧のガイドラインで一番納得性のないのが、ガイドラインが年齢別ではないことです。若い人も年寄りもすべて同じ基準なのです。血圧だけは年齢に関係ないのでしょうか。
 血液には、酸素や栄養素を全身の細胞に運ぶ重要な役割があります。しかし、歳をとると血液の循環が悪くなるものです。そうすると、酸素や栄養分を細胞の隅々まで送り届けるのが困難になります。
 そこで、心臓は送り出す圧力を強くして血圧を上げ、栄養を全身に送り届けようとするのです。ですから、加齢に伴い、血圧が多少上がることは当たり前のことなのです。そういう状況で、血圧を無理に下げてしまうと、何が起こるでしょうか。細胞に必要な栄養が届けられなくなってしまうのです。
 血圧が高くなる原因にはいろいろあります。運動不足や肥満、塩分のとりすぎや栄養バランスの悪い食事、それにストレスなどその原因はいろいろです。本来であればその原因を特定してそれを改善し、それでも下がらない場合にはじめて降圧剤を使用べきである――『高血圧は薬で下げるな』の著者で医師の浜六郎氏はこう警告しています。
 ところで、新ガイドラインのような外国の調査ではなく、対象者を日本に限定した調査はないのでしょうか。
 驚いたことに日本には、正確な比較調査の研究データが少ないのです。しかし、地域住民を対象とする検診と地道な追跡調査を組み合わせた疫学調査はよく行われています。
 その中にあって、「NIPPON研究」という貴重な調査があるのです。これは上島弘嗣・滋賀医科大学教授たちが行った調査ですが、そのオリジナル報告書には驚くべきデータが示されているのです。
 その調査は1980年に国民栄養調査の対象になった人たちを14年間追跡して調べています。調査時点で降圧剤の使用の有無を聞いているので、降圧剤を使用している人とそうでない人に分けて分析してあるのです。
 この調査の最大の特色は、死亡率だけではなく、人の助けを借りずに身の回りのことができるかどうかという「自立者」の割合をきちんと出しているところにあります。
 つまり、NIPPON研究では、自立者の割合が血圧別に報告されているのですが、降圧剤を飲んでいる人とそうでない人の自立者の割合では、降圧剤を飲んでいない人の方が自立率が明らかに高いというデータが出ているのです。このNIPPON研究のエッセンスなどについては、次回にご紹介したいと思います。                             
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2008年03月06日

●降圧剤を服用すべきか否か

●降圧剤の服用でかえって下がる自立度

 滋賀医科大学の上島弘嗣教授を中心として行われた「NIPPON研究」という調査があります。この調査は、1980年に国民栄養調査の対象になった人を14年間にわたって追跡調査したものであり、血圧の降圧剤と健康との関係を知る貴重なデータになっています。
 この調査の特徴は、死亡率を調べるだけでなく、人の助けを借りずに身の回りのことができるかどうかの「自立者」の割合の調べている点にあります。自立度を調べた調査は他にないのです。
 調査は、最高血圧と最小血圧の両方調べていますが、ここでは最小血圧の調査結果についてご紹介します。なお、死亡者は「非自立者」に含まれます。
―――――――――――――――――――――――――――――――――
    ≪最小血圧と自立者の割合/男女合計≫
       最小血圧    降圧剤なし     降圧剤使用
     ≦69         60%       18%
     7O〜 79      68%       45%
     80〜 89      68%       50%
     90〜 99      70%       5O%
    100〜109      65%       55%
    110≦         55%       45%
         ――浜六郎著、『高血圧は薬で下げるな』より
                    角川ONEテーマ21
―――――――――――――――――――――――――――――――――
 降圧剤を飲んでいない人については、最小血圧が70〜109までの自立度はほとんど変化はないといえます。さすがに110を超えると自立度は少し低くなりますが、それでも55%です。しかし、降圧剤を飲んでいる人は、飲んでいない人に比べて軒並み自立度は低いのです。これは驚くべきことです。
 降圧剤を飲んでいる人の中で一番自立度が高かったのは、最小血圧を100〜109程度に緩やかにコントロールしていた人たちですが、その自立度は降圧剤を飲まないで最小血圧が11O以上の人たちと同じなのです。全般的に見て降圧剤を飲まないケースの方が自立度は高くなっています。
 高齢者社会において、健康を考えるとき、自立できるかどうかは大きな意味を持っています。いくら長生きしても自立できなければ、かえって不幸であり人に迷惑をかけてしまいます。高血圧と診断されて降圧剤を飲んでいる人はあくまで自立できる状態で長生きしたいと考えて飲んでいるのです。
 しかし、NIPPON研究では、降圧剤自体が自立度を引き下げているというデータが出ているのです。これでは降圧剤を飲む意義がありません。なお、最高血圧でも同じ結果が出ているのです。

●高齢になってからの降圧剤使用は慎重に

 NIPPON研究のデータには、最小血圧と自立度のデータを年齢別に調べたものがあります。「降圧剤なし」と「降圧剤使用」に分けていますが、最小血圧別に示されている2つの数字は、最初の数字は60歳、/のあとの数字は70歳――これらはいずれも調査開始時の年齢であり、結果はその14年後の自立度(%)をあらわしています。
―――――――――――――――――――――――――――――――――
       最小血圧    降圧剤なし     降圧剤使用
     ≦69      80/65%    50/20%
     7O〜 79   85/63%    95/43%
     80〜 89   85/58%    75/50%
     90〜 99   88/60%    72/5O%
    100〜109   80/45%    68/52%
    110≦      78/32%    65/28%
              A /B %―A60歳/B70歳
                  ――浜六郎著の前掲書より
―――――――――――――――――――――――――――――――――
 60歳(60歳までの人と考えてよい)の場合、最小血圧が1OO以上の人の方が、降圧剤で100以下に下げた場合よりも自立度は高くなっています。そしてほとんどの血圧区分において、降圧剤を飲まないケースの自立度が高くなっていることに留意すべきです。14年後の自立率が高いということは、高齢になっても元気に何でもできる状態であることを意味しています。
 7O歳の場合も、99までの血圧区分において「降圧剤なし」の自立度が高くなっています。100〜109については降圧剤使用の方が高くなっていますが、全般的に考えて降圧剤を飲むかどうかは熟慮が肝要です。
 NIPPON研究のデータを見る限り、2000年以降の血圧治療の新ガイドラインには明らかに妥当性がないことがわかると思います。年齢が若く、旧来の基準――160/95以上を大幅に上回る場合は別として、60歳近くになってからの降圧剤の使用は、NIPPON研究のデータを見る限りは考えものです。したがって、血圧治療で降圧剤の使用を医師から勧められたとき、自らよく研究したうえ決断する必要がありそうです。          
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2008年03月13日

●降圧剤で血圧を下げるメカニズム

●血圧を決める3要素とそのメカニズム

 高血圧症と診断されると、いくつかの降圧剤を飲まされます。しかし、患者は、自分が服用している薬がどのように血圧を下げるのかについてほとんど知ろうとしません。また、医師も患者から聞かれない限り、なぜそれらの薬を飲むことが必要なのかについて説明しないものです。
 しかし、薬というものはすべからくそうですが、作用と副作用というものがあります。とくに降圧剤は、副作用の多いものが少なくなく、かつ長期間にわたって飲み続ける必要があるので、基礎的なことは知っておくべきです。
 血圧とは、血液が血管の壁を押しつけている圧力のことです。血圧を決める要素は次の3つです。
―――――――――――――――――――――――――――――――――
           1.循環する血液の量
           2.血管の太さの大小
           3.心臓が収縮する力
―――――――――――――――――――――――――――――――――
 容器に液体を流す場合について考えてみましょう。ここで「血管の太さの大小」とは、容器の大きさのことです。容器の大きさが同じで、液体の量が多くなると、容器ははちきれそうになって圧力は高くなります。逆に液体の量が少ないとスカスカして圧力は低くなります。また、液体の量は同じでも容器が拡張すればやはりスカスカになって圧力は下がります。
 人間や動物は獲物を追いかけたり何かをやろうとすると、筋肉だけでなく、脳も最大限に働かせる必要があるので、体内からアドレナリンというものを出してそれができる体を準備します。
 まず、気管支が拡張し、酸素を取り入れます。皮膚や腸には栄養分や酸素は少なくてもよいので、その部分の血管は収縮して、内部にある血液を皮膚や脳に回します。筋肉や脳の血管は広がり、血液をたっぷり受け入れます。そして肝臓のグリコーゲンを素早くブドウ糖に変換します。
 アドレナリンは心臓を強く収縮させ、大量の血液とともに酸素やブドウ糖を脳と筋肉に送り込みます。このさい、いつもより大量の血液を送り込む必要があるので、血圧は上がることになります。
 ところが、筋肉や脳の血管が硬くなっていて広がらない場合は、さらに血圧を上げて通すことになります。動脈硬化――血管が硬くなっていると、血圧が上昇し易くなるのはこれが原因です。

●メカニズムに合わせて薬で血圧を下げる

 上記の血圧の上がるメカニズムに対して、降圧剤でどのように血圧を下げるのかについて考えてみましょう。血圧を下げる方法は次の3つです。
―――――――――――――――――――――――――――――――――
    1.血液量を調整して下げる → 利尿剤
    2.交感神経を抑えて下げる → ベータブロッカー
    3.血管の太さ調節で下げる → カルシウム拮抗剤
―――――――――――――――――――――――――――――――――
 第1は「血液量を調整して下げる」方法です。

 塩辛いものを多く食べると、水が飲みたくなります。これは血液中のナトリウム濃度が高くなったので、「水を取って薄めよ」という指令が脳に出ているからです。しかし、すぐに水を飲まないと、血圧を上げて尿の出を良くし、塩分を減らそうとするのです。
 これに対しては利尿剤が効果的です。利尿剤には塩分(ナトリウム)の排出を促すことで、同時に水分も尿として出して体液を減らし、血圧を下げる効果があるからです。

 第2は「交感神経を抑えて下げる」方法です。 

 アドレナリンというホルモンは交感神経の作用を強めるのです。アドレナリンは体の活動力を高めるように作用し、その働きはアルファ作用とベータ作用の2つに分けられます。アルファ作用は、末梢血管を収縮する働きをします。ベータ作用はそれとは逆に筋肉の血管や気管支を広げたり、心臓を刺激して心拍数を増加させたりする働きをします。
 こうした交感神経の働きをブロックして血圧を下げるために使われるのが、ベータブロッカーやアルファブロッカーですが、前者がよく使われます。ベータブロッカーは狭心症の薬として開発されたもので、心臓の収縮力を抑制して血圧を降下させる働きがあり、安全性の高い薬とされています。これに対してアルファブロッカーはアドレナリンの作用で末梢血管が収縮するのを抑えて血液の流れを良くして血圧を下げます。この薬は長く使うと問題があります。

 第3は「血管を太さ調節で下げる」方法です。

 血管の太さ調整に最も多く使われるのがカルシウム拮抗剤です。心臓や血管の筋肉細胞――平滑筋の収縮にはカルシウムが大きく関わっています。平滑筋が収縮するためには細胞の外から内側にカルシウムイオンが流入する必要があるのですが、カルシウム拮抗剤はこの穴を塞いで平滑筋を収縮させないようにする−−つまり、弛緩させ血圧を下げるのです。しかし、この薬には大きな問題があることがわかってきています。これについては次回に述べます。 
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2008年03月20日

●茨城県調査で示されている驚くべき事実

●高血圧でも降圧剤を使わない方が総死亡危険度は低い

 「NIPPON研究」――既にご紹介したように滋賀医科大学の上島弘嗣教授を中心として行われた調査です。1980年に国民栄養調査の対象になった人を14年間にわたって追跡調査したものです。
 これに似た調査に「茨城県調査」というのがあります。この調査は1993年に健康診断の対象になった人を約5年間追跡調査したものです。どちらの調査も血圧と総死亡の関係について調べているのですが、その結果は驚くべきほど一致しているのです。
 この茨城県調査では、死亡の「相対危険度」を示しています。死亡の相対危険度とは、基準になる値に対して、比較しようとしている血圧値の人の死亡率の比のことをいうのです。
 留意すべきは、当時の高血圧の基準は「160/95以上」で降圧剤を服用するという旧基準であるということです。最大血圧140〜160の人は高血圧の境界型とされていたのです。男女差はそれほど大きくないので、男女合わせた数値になっており、降圧剤なしと降圧剤ありのそれぞれの数値がグラフ化されています。
―――――――――――――――――――――――――――――――――
   ≪総死亡の場合≫   降圧剤なし      降圧剤あり
   140/90未満     100           
   境界型         1.05       1.25
   160/95以上    1.25       1.34
                     ――茨城県調査より
―――――――――――――――――――――――――――――――――
 これは当時の正常血圧140/90未満を100とした場合の数値ですが、降圧剤を使用していない群よりも、服用している群の方が総死亡の危険度は高くなっています。
 ここで注目すべきことがあります。「降圧剤あり」の境界型というのは、もともと160/95以上の高血圧症の人が降圧剤を使ってそのレベルまで下げたことを意味しています。ところが、血圧は下がったものの、肝心の総死亡の危険度は1.25と上がっており、降圧剤を服用しない160/95以上の人の危険度と同じになっている点です。わざわざ降圧剤を服用して、総死亡の危険度を上げているようなものだからです。これは、NIPPON研究での「降圧剤を使用すると自立度が低下する」とも一致します。
 これによると、安易に降圧剤を使用しない方が死亡の危険は少なく長生きできる――これが本当なら降圧剤を飲む意義はないことになります。

●降圧剤で血圧を下げるとがん死亡の危険度は高くなる

 茨城県調査にはもっと驚くべき事実があります。それは、がん死亡の危険は正常血圧の人よりも高血圧の人の方が低いという結果が出ていることです。
 降圧剤を使用していない場合で、血圧が140/90未満でのがん死亡の危険度を1とした場−合、降圧剤なしと降圧剤ありのデータは次の通りです。
―――――――――――――――――――――――――――――――――
   ≪がん死亡の場合≫  降圧剤なし      降圧剤あり
   140/90未満    1.00           
   境界型         1.04       1.14
   160/95以上    0.90       1.00
                     ――茨城県調査より
―――――――――――――――――――――――――――――――――
 これによると、160/95以上の高血圧の人のがんによる死亡の危険度は0.9であって、むしろ低くなっているのです。しかし、高血圧の人が降圧剤を服用して境界型まで下げた場合、危険度は1.14と増加してしまっています。それも、降圧剤を服用しても境界型まで下げられなかった場合よりも高くなっているのです。
 降圧剤なしで高血圧(160/95以上)の人のがん死亡の危険度は0.9降圧剤を服用して境界型まで下げた人の危険度は1.14――つまり、降圧剤を服用することによって1.3倍もがん死亡の危険度を上げてしまったとになるのです。
 以上をまとめると、血圧が当時高血圧といわれる160/95以上になると総死亡危険度は増加しますが、降圧剤を使用して160/95未満に下げると総死亡危険度はかえって増加するのです。
 これに対してがん死亡の危険度については、もともと高血圧の人の方が危険度は少ない傾向があるのですが、降圧剤を使って血圧を下げると、がん死亡の危険度は増加するのです。
 このような調査結果を知ると、降圧剤を服用するのが怖くなります。しかもこの調査では、2000年の基準よりも高めに設定されていた「160/95以上」の旧基準を前提しており、もし、降圧剤を使用して、新基準の「130/85」まで下げたら、どういう結果が出るのか心配になります。
 こういう現象の出る原因とされているのが、降圧剤として幅広く使われている「カルシウム拮抗剤」といわれているのです。           
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2008年03月27日

●自分が服用している降圧剤について調べよう

●血圧の上がる原因とそれに対応する降圧剤(復習)

 降圧剤についてこれまでのところを復習しておきたいと思います。そのためには、血圧がどうして上がるのかについて知る必要があります。
 塩辛いものをたくさん食べると血圧が上がるといわれます。普通は塩辛いものを食べると水が飲みたくなり、水分を多く取ると塩分(ナトリウム)は尿に混ざって体外に排出されます。
 しかし、塩分の排泄速度に限界のある人がおり、そういう人の場合、塩分が体内に溜まっていきます。そうすると体内の塩分があまり濃くならないようにするため、水分を体内に保持しようとする動きが起こります。その結果、尿に水分が出て行きにくくなり、血圧が上がるのです。ひどくなるとむくみが生じます。血液の量は水と塩分と尿で調整され、水分が多いと血圧が上がります。
 こういう場合、役に立つのは「利尿剤」です。塩分を尿中にたくさん排出させることによって、水分を体外に出して血圧を下げます。専門的にいうと、利尿効果により浮腫(むくみ)の状態を改善し、また循環血液量が減少するので間接的に血圧も下がるのです。降圧剤として「利尿剤」が使われるのは、こういう理由からです。
 ストレスの溜まりやすい職場で忙しい仕事をしていると、どんな人でも血圧が上がります。これは交感神経がアドレナリンというホルモンを排出することによって血圧を押し上げるのです。
 アドレナリンには、運動をするときに血液をあまり必要としない皮膚や腸などの血管を収縮させ、大量の血液を必要とする筋肉の血管を拡張し、気管支を広げ、心臓の心拍数を多くし、血流を活発にして活動しやすくするのです。
 このアドレナリンの働きのうち皮膚や腸などの血管を収縮させる作用を「アルファ作用」、筋肉の血管や気管支を広げたり、心臓を刺激して心拍数を増加させる作用を「ベータ作用」というのです。
 「アルファ作用」にも「ベータ作用」にも血圧上昇の要因になります。降圧剤として一般に使われているのは、「ベータ作用」を抑制する「ベータブロッカー」という降圧剤です。使うエネルギーを少なくして心臓を休め、血圧を下げる効果があります。
 もうひとつ、血管が収縮して細くなると血圧が上がります。心臓や血管の筋肉組織や神経細胞の興奮には、ナトリウム、カリウム、カルシウムが関係しています。とくに血管の平滑筋の収縮にはカルシウムが大きく関わっているのです。平滑筋が収縮するためには、細胞の外から内側にカルシウムが流入してくることが条件になります。この細胞の表面にあるカルシウムが出入りする穴のことを「カルシウムチャンネル」と呼んでいます。
 このカルシュウムが出入りする穴にふたをして、平滑筋が収縮しないようにするのが「カルシウム拮抗剤」です。正しくは、「カルシウムチャンネル拮抗剤」というべきです。平滑筋が収縮しないで弛緩すれば血圧は下がるのです。
 血圧の上がる原因とそれを防ぐ方法としての降圧剤の理屈を知っておくと、医師に質問するときなどに役に立つと思います。

●降圧剤は両刃の剣である

 降圧剤は、もしできることなら服用しないのがベストなのです。しかし、医師に処方されればそれを断るわけにはいかないものです。そうであれば、少なくとも自分が飲んでいる薬について詳しい知識を持つことが必要です。
 上記に上げた3つの降圧剤のうち、カルシウム拮抗剤については、長年にわたって飲み続けると、がんになる恐れが指摘されています。どうしてがんになるのでしょうか。
 血管の細胞内にカルシウムが流入する穴――カルシウムチャンネルは、血管の平滑筋だけでなく、体中のすべての細胞にもあるのです。すべての細胞にとって、その働きを全うするためにカルシウムチャンネルが必要なのです。
 ところがカルシウム拮抗剤を使うと、血管の場合は良いのですが、他の細胞の必要なカルシウムチャンネルまで、ふたをすることになり、細胞が本来の機能を全うできなくなる危険性があるのです。
 中でも一番困るのが、免疫細胞を不活性化させることです。免疫細胞は、体に侵入したウイルスや、体内に常に出現するがん細胞の芽を見つけて退治してくれるのです。ところが、カルシウム拮抗剤を使うと、免疫細胞の活力が低下するため、通常なら退治してくれるがん細胞の芽を見逃してしまうことによってがんを誘発してしまう恐れがあるのです。
 『高血圧は薬で下げるな』の著者、浜六郎氏はこれについて次のように述べています。
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 NIPPON研究で、降圧剤利用者のほうが自立者の割合がずっと低く、茨城県の疫学調査データでは死亡やがん死亡が降圧剤服用者に多かった原因として、血圧低下によって組織に必要な酸素や栄養分が減少したことや、カルシウム拮抗剤で免疫機能が低下したことなどが考えられるでしょう。
 ――浜六郎著 『高血圧は薬で下げるな』(角川ONEテーマ21)
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 自分の身体のことです。相手は医師といえども人まかせはいけません。自分の飲んでいる薬について研究して欲しいものです。          
posted by キーヘルス at 04:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 血圧の話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年04月03日

●体内水分と血圧との関係はどうなっているか

●水分の出入りと血圧の関係

 メールマガジンの読者から質問がきていますので、今回はそれについてお話しすることにします。前回、第36号に次の記述があります。
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 塩分の排泄速度に限界のある人がおり、そういう人の場合、塩分が体
 内に溜まっていきます。そうすると体内の塩分があまり濃くならない
 ようにするため、水分を体内に保持しようとする動きが起こります。
 その結果、尿の出が悪くなり血圧が上がるのです。こういう場合、役
 に立つのは「利尿剤」です。塩分を尿中にたくさん排出させることに
 よって、水分を体外に出して血圧を下げます。
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 上記の記述において、「尿の出が悪くなり、血圧が上がる」とありますが、どうして尿の出が悪くなると血圧が上がるのでしょうか。また、「水分を外に出して血圧を下げる」とありますが、どうして水分を外に出すと血圧は下がるのでしょうか。
 このご質問にお答えするには、「血液」とはどういうものか知っていただく必要があります。
 血液とは体液とほぼ同じ意味と考えてよいのです。血液が管状の構造の中を流れている動物においてはこの管を「血管」といいます。体液を体内で流通させるしくみがあるので、これを血管系あるいは循環器系と呼んでいます。
 血管系には「開放血管系」と「閉鎖血管系」があります。人間の場合は「閉鎖血管系」であり、特に外傷などがない限り血液は血管の内部のみを流れるのです。しかし、血管の外には組織液というものがあり、液体成分は血管の壁を越えて出入りするのです。血管の周囲にある細胞は、組織液に浸っていると考えてよいでしょう。
 人類の祖先の生物は海で誕生しており、長い間海の中で進化を遂げ、血液中に海の成分を保持して陸上に上がってきたといわれています。人間の血液中の塩分濃度は海水の塩分濃度のおよそ4分の1であり、人間は無意識的に塩分を増やそうとするのです。
 塩分は水を引きつける性質があります.塩分が体内に入り、血管の中に入るとその中で水を引きつけて血液量が増えるのです。血管内で血液量が増えると血管を押す力が強くなるので、血圧が上がります。
 体内の塩分濃度は腎臓で調節しているのです。腎臓は一定の塩分を取り込んで溜め込む働きをします。しかし、体内の塩分濃度が高くなり過ぎると、腎臓は血圧を上げるための指令を出します。血圧を上げて尿の出を良くして、塩分を減らそうとするのです。
 降圧剤のひとつである利尿剤は、この腎臓の働きを促進するのです。利尿剤によって血管内の塩分と水は出ていきます.したがって,血管内の血液量は減少し,末梢血管抵抗――すなわち、血圧は低下します。

●降圧剤をやめるにはどうするか

 もうひとつ質問がきていますので、ご紹介します。
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 いつも貴重な参考情報ありがとうございます。降圧剤を止めたとした ら、その後、どうすればよいのかについて、お教えください。
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 このご質問に関するお答えは、専門的な医学的な問題ですので、『高血圧は薬で下げるな』(角川ONEテーマ21)の著者、浜 六郎医師のアドバイスをご紹介してそれに代えさせていただきます。なお、この件について率直に医師と相談されるのも良い方法です。
 まず、基本的な対策としては次の3つのことを実施する必要があります。薬に頼らないで血圧を下げようと努力することです。
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        対策1/血圧が高い原因は何か把握する
        対策2/その原因を取り除く努力をする
        対策3/自分で血圧を測る習慣をつける
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 現在、降圧剤を服用している人に対して、浜先生は次のようにアドバイスをしておられます。
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  急に降圧剤をやめると、急激な高血圧が引き起こされる危険もあり
 ます。時間をかけて、血圧を測りながら降圧剤を減らし、血圧が上が
 る原因を取り除きながら、やがて完全に降圧剤をなくすことがいちば
 んよい方法です。
  服用している期間にもよりますが、だいたい数ヶ月かけるつもりで
 やめるのがよいでしょう。長く使っていた場合はそれだけ長く、半年
 ほどかけて、ゆっくりやめることが大事です。始めるのは簡単ですが
 離脱には時間がかかるのです。
 浜 六郎著『高血圧は薬で下げるな』(角川ONEテーマ21)より
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posted by キーヘルス at 04:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 血圧の話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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